エヴァンゲリオンとイデオン
http://homepage3.nifty.com/mana/eva-ideon.htm#TOP
イデオン好きらしい管理人さんがイデオンとエヴァを比較して語っています。ちょうどいいので紹介。
個人的には
富野監督「エヴァキャラは、生気ある人によって作られたキャラクタではない。自分としては、生きているキャラクタとして認められない。」
「あんな腺病質なキャラで物語が作れるのは、全て頭の中で考えてやっているからだ。性も死も実感できない人間が実在することを証明するカルテに見えた。」
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しかし富野監督もリアルな描写に徹しているわけではない(女性描写を例に)。
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富野監督の指摘は妥当ではない。
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イデオンとエヴァの間にあるのは作家性の違いのみ(優劣関係は無い)。
という論理展開はどうかと思いました。富野監督の言ってるのは明らかに作り手のスタンスの是非であって作品の質を直接どうこう言ってはいないと読むのが妥当だと思います(作り手がダメだから作品もダメ、とは読めます)。「リアリティの有無が作品の優劣を決める」のようなことは言っていないわけだし。
で、個人的には
1.先発である
2.何がしたいのか分かる
の二点においてはイデオン>エヴァだと思います。エヴァはまだ映画版のほうは見ていないので今のところ、ですが。私はまだ庵野監督がエヴァで何をしたかったのか分からないし(イデオンの方はバカみたいに分かりやすい)、わざわざイデオンの型を使った意味も分かりません。
その代わりキャラの魅力度(萌え度)や映像的かっこよさなんかはエヴァの方が優れてる面もある気はするので、一概に甲乙はつけられないですね。
(追記)
上記サイトで各作品のセリフを抜き出した部分が面白かったので、そこだけ紹介したいと思います。
エヴァ
シンジ「僕なんか死んじゃえばいいんだ。」
アスカ「あたしなんか死んでしまえばいいのよ。」
リツコ「いえ、いっそのこと殺してくれるとうれしい。」
レイ「あたしには何もない」
シンジ「僕に価値が欲しいんだ」
「みんな、僕のことが嫌いなんじゃないのかな?」
アスカ「自分で自分を誉めてあげたいのよ」
ミサト「イージーに自分に価値があると思えるから」
ゲンドウ「自分が人に愛されるなんて信じられない」
イデオン
アバデデ「な、なぜ、こんなバカな死に方を・・」
ダミド「死んでたまるかー」
モエラ「こんなことで、俺達の運命を変えられてたまるか」・・接触編
ハタリ「ばかな、俺はまだ、何もやっちゃいないんだぞ」
ベス「俺達は、やることが全て遅かったのかもしれない。」
コスモ「(カーシャの死を聞き)俺は、こんな甲斐のない人生など認めん」
コスモ「(直撃を受け)死ぬかよー」
イデオンの方は上記ののセリフの後死にます。庵野監督と富野監督の違いが端的に現れてて面白いですね。話はほとんど一緒なのに。