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LM314V21

アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

山本一郎「オタクがオタクでなくなるとき」←オタク諸氏はこれを無視しろ。

bunshun.jp

 

自身も戦略対戦ゲームのオタクだったという山本一郎氏の記事を読んで思うことを以下書きます。

 

氏の主張はおおむね以下の通り。

 

  • オタク趣味はいずれ結婚などによって継続しづらくなる
  • オタク趣味は卒業したら何も残らない、むなしさだけが残る
  • オタク趣味以外の人生にとって大事なものの方を優先しろ

 

で、これを踏まえた上での私の主張はタイトルの通りです。

オタク諸氏、特に若いみなさんは今好きなことをもっとやれ。「そんなことやっても意味ないよ、後で見れば空しいだけだよ」などという発言は無視しろ。

 

 

これだけだと具体性皆無なので以下補足します。

 

  • オタク趣味はいずれ結婚などによって継続しづらくなる

→これは人による。

 私の経験でいえば、確かに制限がかかった人はいる。高校の後輩(証券マンのアニオタ)は、奥様の意向によりエロコメ系の視聴は制限されているそうだが、ストーリー性の高いものについてはむしろ夫婦で楽しんだりしているそうだ。

 

 別の友人は経営者で田村ゆかりの追っかけをしていたが、結婚したことで完全に活動できなくなってしまったため離婚した。今は会社は人に任せて隠居生活をしつつ、田村ゆかりのおっかけをしている(最近ライブをしてくれないので困っているようだが)。

 

 またある友人は夫婦ともにドラゴンクエストX(オンラインゲーム)のプレイヤーだったが、結婚後も今もそのままである。むしろ嫁の母も一緒にプレイしている。破水してる最中も夫婦&母でプレイをやめなかったというのには流石にビビった。

 

 かくいう私もアニメ好きで、嫁はかつてはコミケにサークル参加するくらいだったものの今は卒業した、と思っていたが、今年夫婦共にけものフレンズにはまった。他のアニメの場合は渋ることもあったグッズ購入やイベント参加も、けもフレについては嫁の方が積極的である。

 

 というわけで、昭和の時代ならいざ知らず、現代においては結婚しても別にオタクをやめる必要ないし、むしろ辞める必要のない相手を探すことの方が重要である。

 

  • オタク趣味は卒業したらむなしさだけが残る

→一見まっとうに感じるが、よく考えたらオタクに限らず、あらゆる趣味・活動に当てはまる。ピアノを弾こうが将棋を指そうが、全部やめれば無どころか費やした時間とお金の分だけ無駄である。

 「いやいや高尚な活動は人間性を磨いたり考えを深めたりできるじゃないか」と思うかもしれないが、それはオタク趣味だって同様だ。

 私の友人は幼少の頃から漫画を描くのが好きだったが、今はプロの作家だ。もし彼が人生のどこかで「漫画なんて無駄だ」と思ったなら、プロとして多くの受け手に物語を届ける人にはなっていないであろう。

 

 もっと言えば、そもそも人生そのものだって死んだら何も残らないのだから、究極的にはあらゆるものは無駄である。「いずれ冷めるからやめとけ」というのは、「いずれ死ぬんだから今死ね、そもそも生まれてくるな」というのと一緒だ。

 氏の言う通り、冷めた時の寂しさはもちろんきついものがある。が、それは熱い情熱や楽しさを否定するものではない。

 

  • オタク趣味以外の人生にとって大事なものの方を優先しろ

 これも一見もっともらしいが、氏の文章では"人生で置き忘れてはならない大事なもの"と示されたものが何なのかが一切書かれていない。

 強いて憶測するなら、何度もオタク趣味との対比として出てくる「結婚」あたりだが、これは上記の通り両立できないものではない。

 2、30年くらい前は、オタク趣味というのは非常にニッチでオタクは日陰者だった。パートナーを探すのも難しかったのだろう。でも今はオタクであることの社会的抑圧はずいぶん弱くなった。パートナー探しだって昔に比べればずいぶん容易になっただろう。天秤にかける必要はない。

 

 というわけで、氏の主張は、結婚観とオタク観が2、30年間アップデートされてねーんじゃねえの? で片付くことであり、真に受けるべきものではない。

 

 

 最後に。

 氏の言う通り、オタク的なものから卒業するのは、とても寂しいものではある。周りから同好の志がひっそり消えていくことも、自分の内なる情熱が覚めていくのも、正直ツライ。

 だけど、それを終わった後に「無駄だったでしょ?」と言うのは傍観者の視点であり、面白おかしく熱中している最中の当事者には全然関係のないことである。

 

 

 涼宮ハルヒの憂鬱というラノベを読んだことがあるだろうか?(アニメ版でもいい)

 いいも悪いもなく、とにかく面白いことをする! という主義の涼宮ハルヒを冷めた目で見ていた主人公のキョンが、その「面白いこと」に主体的にコミットしていくようになり、自己のアイデンティティを肯定していく物語である。

涼宮ハルヒの憂鬱<「涼宮ハルヒ」シリーズ> (角川スニーカー文庫)
 

  ハルヒキョンが最初っから最後まで「こんなの面白くもなんともねえや」という高校生活を送っていたら、それは果たして面白い物語になるだろうか?

 もしくは、ハルヒのやった映画撮影や野球大会参加は無駄と言えば無駄かもしれないが、彼らや受け手にとって、本当に全く意味のないものだろうか?

 

 キョンハルヒが大人になった時「ほんとあれは意味なかったね!」というのは別にいい。ハルヒダンスに打ち込んだりエンドレスエイトを耐え抜いてあれやこれや考察した事を、ファンが後年「あれは今考えると恥ずかしい」というのもいいだろう。

 でもそれを当時も今も傍目で見つつ何もしないで「無意味だ」「どうせ後で冷めるからやめとけ」などというのは相当カッコ悪いことであるし、そっちの方が何の意味もないと言えるだろう。

 

 

 オタク諸氏、特に若いみなさんには、自分自身のやりたいことを好きにやって打ち込んでほしい。いつか熱が冷めて空しくなるかもしれないが、先のことを考えて遠慮するのはやめて、むしろ共有できる仲間を探すことに時間と手間を割いてほしい。

 

 キョンハルヒになれ。山本氏にはなるな。私が伝えたいのはそういうことです。

 

 

(おわり)

 

 □過去の記事

ishijimaeiwa.hatenablog.jp

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アニメ情報番組に携わることになりました。→『植田益朗のアニメ!マスマスホガラカ』

agonp.jp

なんやかやあって、文化放送さんのインターネット動画ラジオメディア、AG-ON Premium にて、4月25日よりスタートするアニメ情報番組『植田益朗のアニメ! マスマスホガラカ』という番組の立ち上げと運営に携わることになりました。

 

この植田益朗さんという方、アニメ会社アニプレックスA-1 Picturesの元社長さんで、今は親会社であるソニー・ミュージックエンタテインメントの常勤顧問をされている偉い人です。SMEのビルの一番上に個室があったりしてびっくりします。

 

その前はサンライズにおられたので、我々世代的には『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』『銀河漂流バイファム』『蒼き流星SPTレイズナー』のプロデューサーだとか、

機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編 [DVD]
 
銀河漂流「バイファム」音楽集1

銀河漂流「バイファム」音楽集1

 

  

シティーハンター』のプロデューサーとしてエンディングの『GET WILD』に携わっただとか、

GET WILD SONG MAFIA

GET WILD SONG MAFIA

 

 

サンライズの役員として『天空のエスカフローネ』や『カウボーイビバップ』を手掛けただとか、

カウボーイビバップ サントラ1

カウボーイビバップ サントラ1

 

 

こういうサンライズ時代の作品の方がピンとくるかもしれません。

 

呼ぶゲストもいきなり豪華で、第1回は坂本真綾さんに来ていただき、『エスカフローネ』の他『黒執事』『空の境界』などのお話をしていただきました。番組プレゼント用のサインも書いてもらったよ。

 

で、私はこの番組の立ち上げの他、構成台本とか宣伝とかSNS運用とかADとか、なんか一人何役かでいろいろやっています。

 

今後もしかしたら1年くらいこの番組のお手伝いをすることになるかもなので、いしじまえいわをご存知のみなさん、ぜひ番組を応援していただけたら幸いです。

 

とりあえず上記リンクから番組視聴用のアカウントを作ってもらったり、番組へのお便りフォームから、今後呼んでほしい人や扱ってほしい作品の要望など送ったりしていただけたら幸いです。

25日18時には番組スタートし、それ以降いつでも放送を聞けるようになるので、月末くらいからは番組もぜひ聞いていただけるようお願いします。

 

 

□過去の記事

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岡山県在住のみんなー! 存続危機の池田動物園にいるフレンズを紹介するよ! #けものフレンズ

www.sankei.com

天皇陛下の実姉、池田厚子さん(86)が園長を務める岡山市北区の「池田動物園」が存亡の危機にある。

 

岡山県民なら知らぬ者はいない池田動物園が存続の危機、だそうです。

まあ、小さい動物園だし儲かってる様子もなかったので仕方ないですが、歴史の長い池田動物園がアニメ『けものフレンズ』が流行っている今この時に閉園とかになったら寂しすぎるので、元岡山県民として応援するようなことを書きたいと思います。

いわゆるけもフレ便乗地元ネタですのでご注意を!(←何に?) まあ吉崎観音先生もヤオヨロズのみなさんも、こういう便乗なら怒らないでしょうきっと!

 

まずはアニメ『けものフレンズ』に登場したフレンズの中で、池田動物園にもいるフレンズを、池田動物園のサイト(http://www.urban.ne.jp/home/ikedazoo/)を見ながら紹介していきます!(※情報は2016年1月現在)

 

まずは第10話「ろっじ」に登場のアミメキリン! 首の長さはけものフレンズではマフラーという形で表現されてたね!

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第1話にちょろっと出ていたサバンナシマシマオオナメクジ…ではなく、サバンナシマウマの一種、グラントシマウマもいるよ!グラントシマウマはサバンナシマウマの中では小さい部類だそうです。 かばんちゃんは見つけられなかったけど、君は見つけ出そう!

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第9話「ゆきやまちほー」の温泉でヨヨヨって言ってたカピバラさん! この写真なんか凛々しいね!

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第11話、12話で大活躍のヒグマ! 正式名はエゾヒグマだよ! 実物のヒグマも相当な強キャラだ!

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第6話「へいげん」に登場のライオン! 第12話でもかっこよかったね! 王者の風格!

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以上だ! 小さい動物園だけあってさすがに少ないね!

せっかくなので『けものフレンズ』に登場したフレンズに近い動物たちも紹介するよ!

 

PPPの一員のフンボルトペンギンに似たマゼランペンギンなら池田動物園にもいるよ。こっちも負けず劣らずかわいいよ。

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シロフクロウハリーポッターに出てきたから有名だね! けもフレでいうと助手(茶色い方)のワシミミズクとは実は同じワシミミズク属なんだよ! 親戚みたいなもんだね! 色はなぜか博士の方に近いけどね! 

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なお、ハリーポッターのヘドウィグは真っ白なのに何でこの子は柄付きなの? という人もいるかもしれないね。オスは真っ白、メスは柄付きなんだよ!

 

ホワイトライオンはライオンの白変種だよ。白変種というのは遺伝子異常のアルビノとはまた別のもので、アルビノが目が赤いのに対し白変種では普通に黒いんだ。

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この子はオスだけどたてがみがないね。まだ若いのかな? 

 

こんなところかな!

他にも、アニメには出なかったけど『けものフレンズ』公式サイトのけもフレ図鑑(http://kemono-friends.jp/zoo/)には載っているレッサーパンダなんかもいるから、その辺りもぜひチェックしてほしい!

kemono-friends.jp

 

レッサーパンダかわいいよ!

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というわけで、池田動物園にいるフレンズの紹介でした。この記事を見て動物に関心を持った方は、ぜひ池田動物園に遊びに行ってフレンズを生で見て写真とか撮って楽しんでほしい!

池田動物園を救えるのは岡山在住のキミの入園料だけだぜ*1岡山県民の群れとしての強さを見せるのです! 

 

 

 

□過去の記事

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*1:近隣の県の方もぜひお越しください!

キンコン西野さんが5歳児焼死イベント「TOKYO DESIGN WEEK 2016」の理事だった。

medium.com

5歳児が父親の目の前で焼死した痛ましい事件について、何故かその後の報道がされていない、ということを指摘したエントリーを読みました。上の記事です。優れた内容かつ読みやすい文章ですので、ぜひお目通しください。

で、このことについて「追跡調査は重要だよね」的なことを Newspicks にpickしました。

newspicks.com

 

そこでとある方が「TDWの理事一覧ページが削除された、と苫米地英人さんという方が指摘してたよ」「その中には今話題のお金の奴隷解放宣言の兄ちゃんもおるやんけ」というコメントをされていたので、ちょっと調べてみました。

 

以下、ちょっとコアめのサイト2つです。

nomadrhythm.com

【5歳児焼死のイベント】苫米地英人氏「イベント主催者理事は名前のページ消して逃げてはだめ」

 

上記2サイトによると、残念ながら苫米地英人さんは何かの事情で件の指摘のツイートを消してしまっているようですが(TDWのサイトからはもちろん消されている)、画像もテキストも残っていました。

以下、両サイトよりの引用です。

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引用元:http://xn--nyqy26a13k.jp/archives/23951

 

 

理事会メンバー

会長
浅葉 克己 株式会社浅葉克己デザイン室/アートディレクター

理事長(代表)
川崎 健二 デザインアソシエーションNPO

副理事長

森 浩生 森ビル株式会社/取締役副社長
佐藤 茂 株式会社エイブル&パートナーズ/代表取締役会長

理事

池坊 美佳 華道家池坊青年部代表/華道家
生駒 芳子 ファッション・ジャーナリスト/アート・プロデューサー
伊東 豊雄 伊東豊雄建築設計事務所/建築家
今村 有策 トーキョーワンダーサイト館長
海豪 うるる 理研究家/エッセイスト
川上 麻衣子 女優/ガラス工芸作家
川上 元美 川上デザインルーム/デザイナー
隈 研吾 隈研吾建築都市設計事務所東京大学教授/建築家
小林 武史 音楽プロデューサー/キーボーディスト
小山 薫堂 放送作家/脚本家/オレンジ・アンド・パートナーズ代表
佐藤 可士和 株式会社サムライ/アートディレクター
篠原 ともえ 歌手/タレント/女優/デザイナー
田淵 諭 多摩美術大学教授/建築家
鶴田 浩 リアルスタイル/代表取締役社長
中田 英寿 スポーツ選手
西野 亮廣 アーティスト/芸人
根津 公一 根津美術館 館長
VERBAL MC/音楽プロデューサー/デザイナー
長谷川 喜美 空間デザイナー/ベルベッタ・デザイン代表
菱川 勢一 映像作家/アートディレクター
日比野 克彦 東京芸術大学美術学部先端芸術表現科教授/アーティスト
宮本 洋一 清水建設株式会社 会長
茂木 健一郎 脳科学
越智 茂樹 デザインアソシエーションNPO

監事

阿部 陽一 税理士

TDW後援

経済産業省 2005-2012

 

引用元:

http://nomadrhythm.com/%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%A4%96%E8%8B%91%E7%81%AB%E7%81%BD%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%A7%E7%90%86%E4%BA%8B%E3%81%AF%E8%AA%B0%EF%BC%9Fhp%E3%81%8B%E3%82%89%E5%90%8D%E5%89%8D%E3%82%92%E6%B6%88%E3%81%99%EF%BC%81/#i-5

 

西野 亮廣 アーティスト/芸人

 

うん、理事としてばっちりいますね。今、絵本で話題の方が。

 

ここからが本題です。

個人的には、絵本の件は個人のビジネスの話なので関心事ではありません。

元々クリエイターの扱いに関するトピックだったと記憶していますが、絵本がMUGENUPに注文して制作された本ということなので、タダで公開しようがどうしようが、彼の自由です。

 

mugenup.com

弊社、株式会社MUGENUPが全面協力した、西野亮廣さん絵・文・監督による絵本『えんとつ町のプペル』ですが、 チームワークによって作られた制作過程に注目していただき、フジテレビの「ノンストップ!」様(平日 9:55 – 11:30放送)において、11月14日(月)、ご紹介いただきました。

 

上記記事や会社概要を読めばわかりますが、MUGENUPはクラウドソーシングでコンテンツを制作・納品する会社であり、各クリエイターへの報酬はプロジェクト単位で支払われるはずなので、本の印税は元々クリエイターには入らない契約と思われます。

 

であれば、西野さんが自分が金を払って作らせた本をタダで公開しようがどう扱おうが、クリエイターには(少なくとも金銭的には)もう関係のないことなのです。

 

というわけで絵本の件はどうでもいいのですが、関心があるのはTDWの件です。

 

理事一覧ページが消されているので当たり前と言えば当たり前ですが、「キンコン_西野_焼死_子供_TDW」とかで調べても、彼が本件について何かコメントされたとか、そういう情報は出てきませんでした。私の調べ方が悪いのかもしれませんが、たぶん何もコメントされていないのでしょう。

 

西野さんに限らず、自分が理事を務めたイベントが子供を一人焼き殺しておいてだんまりってのは、ないんじゃないですか??

(速攻でお詫び声明を出した茂木 健一郎さんは別。ぜひ責任追及とイベントの改善に尽力していただきたい)

 

 

私が言いたいのは、以下の3点です。

①事件被害者の魂と遺族の心が一刻も早く救われることを切に望みます

②事故を起こしたTDW運営とは日本工業大学は事件の原因究明と責任追及を果たし、被害者への補償とイベント運営体制の改善プランが出るまでTDWは中止

③子供一人焼き殺したことに何の負い目も感じていないような大人がわんさかいるTDW界隈の業界ってこええな(立派な大人もこの世にはたくさんいるよ)

 

 

あと強いて言えば、子供を焼き殺しておいてその責任を果たさず、当の子供向けに絵本を売るビジネスをいけしゃあしゃあとするような人間にはなりたくないなと思いました。(了)

ココス×ガールズ&パンツァー 劇場版 キャンペーン「ココス道始めます!」初日参加レポート@秋葉原

gup.cocos-jpn.co.jp

COCO'Sでガルパンコラボを開始と聞いて、コラボ開始日にたまたまココスのある秋葉原に寄る用事があったので行ってきました。

 

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コラボ内容は、期間中に上記サイト内に記載のメニューを注文するとオリジナルデザインのクリアファイルがもらえるというもの。

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週替わりになっていて、先発の3週間はこんな感じ。

なんかキャラの組み合わせに「?」なところもなくはないけど、全員ココスの制服を着た新規イラストなのは何とも豪華です。後発の3週分のデザインは今後公開とのこと。

 

以下のような感じで各キャラからのおすすめメニューも紹介されています。

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なお華さんのおすすめメニュー「ライス大」は一部ネットでも話題になりましたが、昨年のラブライブコラボでもお米担当はいたので、その系譜でしょう。

 

以下、写真レポートです。

 

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やってきましたココス秋葉原店。秋葉原店という名前ですがJR秋葉原駅御茶ノ水駅の間くらいにあるので、どっちから行ってもOKです。

 

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お店の1階部分、外から見えるところに西住殿と秋山殿の等身大パネルがありました。

このパネル、店舗によって種類が違うのですが、2人いるのはなんと秋葉原店のみ。大洗店ですら1人(西住殿)なのに。超豪華。

店舗毎にどのキャラがいるのかは上記サイトに記載されていますが、以下の通り。

北海道

札幌本町店 西住 まほ
平岸店 愛里寿

青森県

弘前高田店 カチューシャ

宮城県

仙台長町店 武部 沙織
仙台泉中央店 西住 みほ

栃木県

宇都宮駅東店 西 絹代
宇都宮インターパーク店 アンチョビ

群馬県

前橋南町店 愛里寿
伊勢崎連取店 アンチョビ

埼玉県

熊谷店 西 絹代
大宮赤芝店 カチューシャ

千葉県

ヒューマックス成田店 ダージリン
海浜幕張駅前店 ケイ
浦安店 西 絹代

東京都

豊田店 冷泉 麻子
西新宿店 武部 沙織
吉祥寺店 西住 まほ
有明パークビル店 角谷 杏
品川大井町店 愛里寿
秋葉原店 西住 みほ・秋山 優花里
中野店 ミカ

神奈川県

川崎元木店 冷泉 麻子
小田急相模原店 五十鈴 華
横浜阪東橋店 ダージリン

新潟県

新潟青山店 秋山 優花里

石川県

諸江店 ミカ

静岡県

浜松雄踏店 秋山 優花里
清水店 アンチョビ

愛知県

名東よもぎ台店 西住 みほ
鳴海店 角谷 杏

兵庫県

神戸灘店 武部 沙織

広島県

井ノ口店 西 絹代

福岡県

大橋店 ダージリン

熊本県

熊本上代店 西住 まほ

※予告なく設置終了する場合がございます。

  

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秋葉原店は入店してすぐに階段を上がる構造になっているのですが、階段壁面にこんなものが。どうやらのぼりを壁に貼っているようです。外に立てればいいのに!(何か事情があるのでしょう)

 

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私が訪れたのは平日のお昼2時過ぎころでしたが、数名の方が並んでいました。といってもたった3組待ちなのですぐに案内されました。これから行く人はご参考まで。

 

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キャンペーン紹介。いろいろ書いてありますが、下の方にレシートで抽選の特典も書いてありました(上記サイトの詳細あり)。レシート残してたかな…

 

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で、肝心のメニュー。

実は今回のキャンペーン、対象商品はこのコンボセットです。キャラたちからのおすすめメニューではありません!

サイトをよく読めばわかるのですが、私はここを勘違いしていて「ちょっとスイーツでも」というつもりで来てしまいました。この日の昼にたまたまハンバーグ&ステーキセットを食べてきたばかりで、かなりお腹一杯になりながら食べる羽目に。。

おかげで目当てだったベルギーチョコブラウニーも華さんおすすめの大ライスも食べられませんでした。次の機会に回そう。。

 

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これがキャンペーンでもらえるクリアファイル第一弾。対象コンボセットを注文した時点で持ってきてくれました。西住殿と秋山殿のカップルは公式なんだなあ(←?)。

 

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先にサラダは食べてしまいましたが、やってきましたビーフハンバーグコンボセット1300円(税抜)。ココスのハンバーグは粗びきでおいしく、ぺろっと入ってしまいました。焼き石で焼きながら食べるココスのハンバーグ、唯一無二。なお、焼き石は冷めても店員さんに言えば熱いものに取り換えてくれます。

これにドリンクバーもつくので、ボリュームもなかなかです。

 

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はい、ごちそうさまでした。

 

私は一人でお店に行きましたが、普通のファミレスチェーンなのでもちろん一人でも気兼ねなく入れます。ご検討の方は一人でも気にせずどうぞ。

 

なお、私の隣の若い男性は、艦これ×三越のトートバッグを持ってたので多分ガルパンコラボ目当てだったと思います。

 

逆サイドの女の子二人組はガルパンの話はしていませんでしたが、会話から『聖闘士星矢』『ポセイドン』『甲冑』などの単語が聞こえてきたのでたぶんオタクです。

聖闘士聖衣神話 海皇ポセイドン~ROYAL ORNAMENT EDITION~

聖闘士聖衣神話 海皇ポセイドン~ROYAL ORNAMENT EDITION~

 

 

また、若い男性と入れ替わりで入ってきた高校生オタカップルみたいな雰囲気の二人組もガルパンメニュー目当てだったのでオタクです。

 

秋葉原というロケーションの影響はあると思いますが、そこそこガルパンコラボ効果で来店する人がいるように感じました。クリアファイルは先着順なので、気になる方は早めに行くといいと思います。

 

店舗でのキャンペーンは以上のような感じですが、2月6日には下記サイトにてオリジナルグッズの通販も始まるそうです。

store.shopping.yahoo.co.jp

ココス限定ガルパングッズ「卓上ミニのぼり&A4シール」「のぼり」「B2タペストリー」の受注予約販売をこのページで行います。

商品の公開まで、このページをお気に入り登録してお待ちください。

今回のデザインを使ったグッズと思われますが、これも楽しみです。

 

 

ココス道の参加レポート、以上です。

このキャンペーン、クリアファイルプレゼントだけでも週替わりで6週間も続くので、制覇しようとするとずいぶんなココスマニアになってしまいそうです。

 

最終章制作の発表があったガルパンですが、このキャンペーンの他にも同じく秋葉原にてコラボカフェが開催されるなど、いろいろ展開があって飽きさせませんね。

sega-collabocafe.com

こちらは22日(日)までと終了が近いですが、好評のようでグッズやメニューにも品切れが目立っていました。こちらもなかなかよかったのでご関心の方はぜひどうぞ。

 

 

□過去の記事

ishijimaeiwa.hatenablog.jp

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「引用」について。

hrnabi.com

 

DeNAのWELQ問題に端を発するここのところのキュレーションメディアどうよ問題について、一つ気になっていることがあります。それは、ライターもメディア側も批判側も「引用」についてどれだけ正しく理解しているのか? ということです。

引用についてイチから説明するのは大変…と思っていたら、上記の記事が非常に正確に説明してくれていました。

詳細については上記サイトをご覧いただくとして、箇条書きで要約すると、

 

・文章や写真の転載・使用・二次利用などの「他所から持ってきて使う」という意味の言葉と「引用」は、意味が全然違う

・引用は著作権法に定められている権利で、特定のやり方と目的であれば、誰でも人の文章や写真を無償・無断で使用できる

・どこからどこまでが引用の範囲なのかについてはあいまいな部分がありケースバイケース。法の精神に鑑みて、個別に判断すべき

・各種SNSには著作権法とは別にそれぞれガイドラインがあり、たとえばTwitterであればRT、またはAPIを使った埋め込みであれば「引用」同様、無償・無断で使用できる(それ以外の方法、例えばキャプチャして貼るなどはガイドライン違反)

 

おおよそこんな感じです。

なので、引用について理解している人にとっては、今回の件は「元々ちゃんとした記事を書いていればよかったのでは…?」というだけの話なのです。

 

ただ、メディア側は正しく引用できる程度の人を集めて記事を書かせるコストを支払いたくないため、クラウドソーシングを介して1文字1円以下の人たちに著作権違反をさせていたらしく、それがまずいのです。

ライターには資格がないので難しいところですが、例えるなら「調理師免許持ってない人に、それが危険と分かっていながら安い賃金で食べ物を作らせていた」という感じです。

普通に考えれば、採用基準に「著作権法に基づいた引用ができる人」と入れるか、採用後にレクチャーをすればいいだけの話なのですが、いろんな記事を読む限り、人が集まりにくくなるだけでなく、検証する手間も必要になるので、そのコストすら惜しかったのでしょう。

 

採用側、編集者側に著作権法の正しい理解がなかったというセンもありますが、さすがに考えにくいと思います。大卒程度のスタッフが数名いれば、引用についての知識が皆無ということはないはずです。

 

(ただ、下記の記事など読むと、ライターも指示を出していた編集者も分かってなかったのかも? とも思います。分かっててやっていたのかもしれませんが)

withnews.jp

 

なぜ「大卒程度なら」と言えるかというと、ライターとか編集者とか専門家とか関係なく、大学生が卒論を書くには引用についての知識が不可欠だからです。

論文は先行研究を引用してナンボなので、引用しかたを知らないとまともな卒論は書けません。なので、学士(=大卒)なら、引用し方は大体知っているはずなのです*1

もちろん一部学部には卒論が必要ない場合もありますが、大卒が5人もいれば卒論を書いたことがある人は一人くらいはいるでしょう。

 

というわけで、もし今回の件で多くのライターや編集者に引用についての知識が乏しかったのだとしたら、これは大学教育のレベル低下問題の一つのあらわれだな、と思う次第です。

分かっててやっていたのだとしても、それが法律違反、グレーではなくブラックだという学がなかったのでしょう。

 

 

やっぱり教育は国の要ですね(←結論)。

 

 

最後に、引用に関する実体験を一つ紹介して終わりにしたいと思います。

以前、家族が本を出すことになり、その中で某Y新聞の記事の一部を使いたい、と相談されたので「引用し方はこれこれこうなので、この通りやれば誰かに許諾を得る必要はないですよ」とレクチャーをしました。

ところが家族は律儀にY新聞社に問い合わせをし、その返事として「使うなら使用料を払ってください、いついつまでに連絡をください」と結構な額の価格表が送られてきた、とのことでした。

私はフザケンナと思ったのですが、一応法学者である父にこの件を話したところ「もし利用してもいいですか? と聞いたのなら、会社の資産の利用にお金を請求するのは当然。引用してもいいですか? なら、請求はできない」とのことでした。そりゃそうだ。

で、家族に確認したところ、どうやら利用と伝えていたようなんです。

なので次は私が窓口になり「検討の結果、今回は引用することにしました。ご対応ありがとうございました」と伝えたところ「著作権法上の引用であれば自由に使っていただいて問題ありません」との回答で、一件落着しました。

 

Y新聞社も知ってて大枚はたかせようとしていたのですから、結構なもんです。

法律は弱い者の味方ではなく、知ってる者の味方だと言いますが、ほんとそれだな、と思った一件でした。

 

 

(おわり)

 

 

自分が学生の時はこんな本を読んだ気がします。 

デジタル時代の著作権 (ちくま新書)

デジタル時代の著作権 (ちくま新書)

 
18歳の著作権入門 (ちくまプリマー新書)

18歳の著作権入門 (ちくまプリマー新書)

 

 

  

*1:ただ、よく思い出してみると、私も大学の授業やゼミで引用の仕方について手取り足取り習った記憶はありません。自分で本でも読んだんでしょう

2016年12月6日開催「『アニメNEXT100 』キックオフシンポジウム アニメのつくる未来」参加メモ・前編

anime100.jp

 

 秋葉原UDXで開催のアニメ系のカンファレンス「『アニメNEXT100 』キックオフシンポジウム  アニメのつくる未来」(http://anime100.jp/conference.html)に参加してきました。

  面白く学びの多いイベントだったので、メモした部分や個人的に印象深かった部分を中心に、箇条書きにて書き残しておきたいと思います*1

 

※ご注意※

・セミナー全体をまとめたレポートではなく、印象に残った部分のみの覚書です。

・発言の順番も一部前後しています。

カギカッコ内の記述も発言そのものではなく、私のメモや記憶によるものです。口調や言い回しなども実際のものとは異なります。

・むしろ「ここはこうだったよ」というのがあればどんどんご指摘ください。 

 

 以上、予めご了承ください。

 

□イベント概要

『アニメNEXT100 』キックオフシンポジウム
アニメのつくる未来 開催決定・参加者募集

100年後、アニメは世界をどう変えるのか・100年後、アニメは未来をどう創るのか?
2017年1月、日本で国産ア二メーションが公開されてから満100年を迎えます。
私達、一般社団法人日本動画協会は、この100年目を契機に、次なる未来へ向かって日本のアニメーションが発展し続けることを目指し、『アニメNEXT100』プロジェクトを立ち上げます。 言葉を超えたコミュニケーションを実現してきたアニメーション。その源泉である人の想像力がつくりだす「―アニメのつくる未来―」を、アニメーション業界で 活躍するクリエイター、映像・先端技術やユニークな思考を形に変え続ける方々の視点を通じて考察し、『アニメのつくる未来の一つのカタチ』について仮説を立てることを試みます。同時に、日本のアニメーション文化とパワーを国内外に高密なインパクトを持って発信、更にインバウンドへ結びつけることを目指します。日本のアニメーションの可能性と課題を様々なジャンルで活動される多くの皆様とともに共有しながら、前進し、未来を創造し続けることを目指す。その第一弾として、キックオフシンポジウムを開催し参加者を募集いたします。

日 時:
2016年12月6日(火)12:00開場/13:00開始
場 所:
秋葉原UDX6Fカンファレンス
(東京都千代田区外神田4-14-1秋葉原UDX
[MAP]

概要

■開会のご挨拶・プロジェクトへの期待 (13:00-13:20)

石川 和子
一般社団法人日本動画協会理事長:『ア二メNEXT100』プロジェクト代表

■100周年プロジェクト『日本のアニメ大全』(13:20-13:50)

とちぎあきら氏
東京国立近代美術館フィルムセンター 主任研究員
吉田 力雄
一般社団法人日本動画協会副理事長 日本のアニメ大全プロジェクトリーダー
大徳 哲雄氏
株式会社 樹想社 代表取締役立教大学文学部 文芸思想専修講師
木村 智哉氏
明治学院大学 非常勤講師
檜山 大悟
一般社団法人日本動画協会データベース・アーカイブ委員

■第1部: 『アニメーション教育・人材育成・発掘』(14:00-16:00)

※パネリスト

清水 慎治氏
東映アニメーション株式会社 常務取締役・プロデューサー)
大地丙太郎
(アニメ監督・演出家・撮影監督)
高橋 良輔氏
(アニメ監督・脚本家・演出家・プロデューサー)
山村 浩二氏
東京藝術大学大学院映像研究科教授・アニメーション作家)

※ファシリテータ

植田 益朗
(日本動画協会理事・アニメーション教育・人材育成・発掘プロジェクトリーダー)

■第2部: 『アニメの未来~アニメの可能性~』(16:20-18:20)

※パネリスト

齋藤 精一氏
(株式会社ライゾマティクス 代表)
SUGIZO
LUNA SEAX JAPANJUNO REACTOR
高野 明彦氏
国立情報学研究所教授)
中川 悠介氏
アソビシステム株式会社 代表取締役
浜野 京氏
内閣府 政策参与(クールジャパン戦略担当))
福井 健策氏
骨董通り法律事務所 弁護士)

※ファシリテータ

宮河 恭夫
(株式会社サンライズ代表取締役・アニメNEXT100統括プロデューサー)

■シンポジウム総括・『アニメNEXT100 2017』宣言 (18:20-18:50)

 

■開会のあいさつ

・驚きだったのは司会が冨永みーなさんだったこと。豪華!(←パトレイバー世代)。

 

■第1部:『アニメーション教育・人材育成・発掘』

高橋良輔監督、思い入れの深い作品として『鉄腕アトム』(1963)の第119話「空とぶレンズ」を挙げ「見た目は子供向けでも大人が引き込まれるようなシリアスな作品が作れるんだ、と感じた。尊敬する先輩(師匠、だったかも)の杉井ギサブローさん*2がやった回です」「アトムは全話数の半分以上が原作にないオリジナル作品で、子供向けの作品を作ったことない人が作ってた」

鉄腕アトム Complete BOX 2 [DVD]

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大地丙太郎監督、思い入れの深い作品として『わんぱく王子の大蛇退治』『わんわん忠臣蔵』に並んで、自作の『ゆめ太カンパニー*3を挙げSHIROBAKOの15年くらい前にアニメ制作進行のアニメを作ってたんですよ!」と笑いを誘う。

→この後、アニメ産業の労働問題の話につながります。

→一部上映もされましたが普通に面白かったです。『こどものおもちゃ』のノリで『SHIROBAKO』みたいな感じかな…不勉強ながら未見だったので買おうと思います。

→買いました。

 

■アニメ業界の労働環境問題 

・高橋監督「虫プロ時代、仕事してるとスタジオに手塚先生がやってきて『作品できてる?』とおっしゃる。仕事の話を返すと『違う、君自身の新しい作品だよ!』と。実際周りの先輩も仕事以外に自分の作品を作っていたので自分も作ってみた。また手塚先生が表れて『作品作ってる?』今度は『作ってます』と答えて作品を見せると、その時の自分の給料の5倍にあたる15万円をスッと出して『これ、役に立つから』と言ってくれた。今思うと、新しい表現に挑戦するチャンスを上の人がくれていた」

→手塚先生、アニメーターのパトロンをしてたんだ! お金の面だけでなく、オリジナル作品制作を推奨する空気感があったことなど、クリエイティブにいい環境を手塚先生が意識的に用意していたことが分かりました。

また、高橋監督の当時の給料である3万円がどのくらいの価値だったのかを調べてみました。

上記のエピソードが何年のことかは定かではないですが、高橋監督が虫プロに在籍していたのは1964年~1972年とのことですので、監督が大卒と同じ年齢だった1965年と仮定します。

www.777money.com

その年の大卒の平均初任給は上記サイトによると24,102円です。

findtheedge.blog.fc2.com

こちらのサイトによると、大卒公務員の初任給は平均19,610円とのことなので、そのほぼ1.5倍にあたる3万円はかなりいい待遇だったようです(加えて、当時は現在より大学進学率も低く、大卒の価値も今より高かったはずです)。

さらにその5倍の金額となると、今の物価に照らすと150万円はくだらない価値があったと思われます。そんなお金を若者にポケットマネーでポンとくれてたんだ…

・同年代の大卒公務員の1.5倍、一般企業勤めよりもいい給料をもらえる

・仕事以外に自分の作品を作っていい

・新しい表現を求められている

・漫画の大先生の元で働ける

・自分の作品を作ったらポンと支援金をもらえる

こういう環境を先人が用意してくれていたというのは、本当に恵まれた環境だったんだなあと思います。

もし今、上記と同じ環境があったら、絵が描きたい人、脚本をやりたい人、映像に憧れる人、かなりの数がTVアニメスタジオに行くでしょう。

初期のTVアニメ業界の人材が豊かだった理由の一つは確実にここにあるし、今このくらいの視座で環境を整えないといけない、といういい目安になると思います。

あと少し文脈からそれますが、当時の手塚先生としてはTVアニメは新しい表現の一つという認識でやってたんだ、というのも再確認しました。

手塚治虫 実験アニメーション作品集 [DVD]

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・高橋監督 「アニメで一番大事なのは絵だと思うけど、その絵描きの初任給が5万円というのでは、入り口に問題がある。これをどうにかしないと」

 

・大地監督「最近つらいと感じる現場が(2つほど)あった。何故だろうと考えてみると、以前はクリエイティブに集中する自分をプロデューサーの方が守ってくれてたが、最近それがないように感じる」

・高橋監督「昔はプロデューサーが作品のすべて、各スタッフの気質まで知っててくれてたけど、今そこまで見てくれてないんじゃないかな」「そこまで見てくれるプロデューサーは東映アニメーションさんくらいにしかいなかったかも」

→これは10年以上前からずっと言われている、アニメプロデューサーに関する問題。これに絡む話はこの後も出てきますが、クリエイターの立場の方からこの話が出たのは新鮮でした。

 

■アニメ教育と"多様性"の話 

ファシリテーターの植田氏から、子供へのアニメーション教育について、各人へ意見を求められました。

・清水氏(若者向けのアニメ教育の在り方について)「アニメ制作の能力を身につけるには、教育ではなく現場で学ぶのが一番。今年『君の名は。』が大ヒットしましたが、作品がヒットして商業的にも大きな成果を出せば、自然とそれに憧れて人はやってくる

→「儲かるところに人は集まる」という主旨は上記の労働問題(儲かるか否か)に絡めているようで、映画の商業的ヒットが(会社にとっては間違いなく成功であっても)クリエイターの収入につながるとは限らないので、経営者っぽい発言だなと感じました。

 

・山村監督(若者向けのアニメ教育について)「教育は目標をもってはダメ。常に"楽しいからやる"でないといけない」「創作は自由。メディアごとの倫理があって表現できる範囲はそれぞれ違うけど、その倫理を守っている分には自由であるべき。」

・(アニメ教育の在り方について)「アニメは創作の一部なので、いろいろやる中でアニメについても学べる環境を作るべき」

→確かに、今後デジタルツールが発展していくにしたがって、漫画とアニメと実写映像の境目はあいまいになっていくはずですから、アニメ「だけ」 の教育というのは少し狭いかもしれませんね。

 

・大地監督(アニメ教育の在り方について)「以前、(高橋)良輔さんに『君は常識と非常識を両方もってるね』と言われてすごく嬉しかった」「学ぶことは真似ることと言いますが『これ絶対に真似てやる!』という気持ちと『絶対に真似てやるもんか!』という気持ち、両方持ってやってる」「そのためには自分なりの考え方が必要ですが、人の嗜好は14歳までに決まるというので、14歳までにいろんな作品をとにかく見て、自分なりの意見を持つのがいいと思う」

 

・大地監督「アニメがデジタル化する前はフィルムが完成したら試写をやっていた。別のスタジオの人も含めてみんなで見るから胃が痛かったんだけど、意見交換ができてよかった」

→この環境はアニメ制作のデジタル化に伴ってなくなっている(もしくは機会が減っている)のだそうです。これもクリエイターが多様な意見を取り入れる機会だったようです。

 

・高橋監督「京アニの萌え系の作品を見た時、感動した。アニメといえばバトルとかロボットとかだと思ってたけど、可愛い女の子の日常で物語を作れるなんて新しい表現だと感じた。最近は見たことのあるような作品が増えているけど、新しいジャンルを(私も)開拓していきたい」

ボトムズの高橋監督が萌え系を!? と思いましたが、少し調べると下記のような記事が出てきました(当時見たはずなんだけど失念していました)。こちらのレポートでも同様のことをおっしゃっていて、京アニの作品や山田監督をかなり高く評価されていました。

los-endos.hatenablog.com

 

・山村監督(労働環境問題に絡めて)「多様性が重要。そのためには生活のベースがないと」

 

 

 というわけで、このセッションでは「アニメ産業のの入り口(労働環境)問題」「教育やクリエイティブにおける多様性の重要性」の二点が印象に残りました。

 『アニメーション教育・人材育成・発掘』というセッションだったわけですが、これからアニメ業界に来る人、今いる人のために何をどうすべきか? の確認&再確認ができたように思います。

 

 ■その他印象に残った話

・大地監督「監督は演出と思ってる」

・大地監督「最近かわいい制作進行の女の子が多い! くろみちゃんの時は希望を込めてキャラを作ったけど、最近は本当にいるんだよな」

・高橋監督「大地君みたいにコンテが上手い人ならいいけど、僕はそうじゃない。そうなると監督に必要な能力はスケジュール管理だと思う。」「本来シナリオチェックはプロデューサーの仕事なんだけど、最近それができない。それで監督がやることになるんだけど、監督も8割くらいはシナリオが読めない。するとコンテでどうにかしようとして、そこでスケジュールに無理が生じる。この段階でスケジュールに無理が出ると、その後の工程(作画とか撮影とか)全部に影響が出る。スケジュールが管理できていれば他の人に頼むなどどうにでもなる」

→個人的に、監督は8割シナリオが読めない、というのは初耳で驚きでした。また、シナリオチェックは本来プロデューサーの仕事、というのも。

 

■100周年プロジェクト『日本のアニメ大全』(本当は上記セッションの前にありました)

・アニメのデータベースを作ったり、歴史を調べたりするプロジェクトについての発表。データベースは構築中のもののデモンストレーションがありました。これまで本邦にて公開された商業・アートアニメ作品100年分をデータベース化するというものですが、これが完成すればアニメ研究もしやすくなるし*4、キャラクタービジネスをする際も版権管理窓口にアクセスしやすくなるので、何かと役に立つという。その通りだと思うのでがんばってほしい。

・アニメの歴史調査については「本邦初の国産アニメ作品は何か?」の研究経過発表がありました。少し前までは下川凹天(しもかわおうてん/しもかわへこてん)の『芋川椋三玄関番の巻』という1917年1月に公開されたとされる作品が最初と言われていましたが、当時の資料に誤表記も多くフィルムも現存していないため議論が続いていました。今回の調査で当時の映画雑誌の1917年1月の作品欄下川凹天に関する記載があり、作品タイトルまでは特定できなかったものの、どうやら第一号の制作者は彼で間違いなさそうだ、ということが分かったとのことでした。

 

第2部も非常に興味深かったので、別途まとめたいと思います。

*1:生中継をしていたので、家に帰ってそのログを見れば正確なことは分かるからメモは適当でいいや、と思っていたのですが、生中継のログは公開されていませんでした。。。残念

*2:アトム当時は杉井儀三郎名義。

*3:正式なタイトルは『アニメーション制作進行 くろみちゃん』のようですが、監督はこのタイトルで表現されていました。

*4:ほんの数十年前のTVアニメでも詳細なことが分からないということはザラにある。