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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

『機動戦士ガンダム I 特別版 【劇場版】』『機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編 / 特別版 【劇場版】』

  SWのⅢの終わり方が悲劇的でちょっとゲンナリしたので、気分転換に見てみました。ただ眠たかったので『Ⅱ 哀・戦士編』を飛ばして見てしまったのは残念といえば残念。まあ全部で7時間もあるからなあ・・・一日と一晩で映画を5本も見たのは初めてかも。


 実は音声再録の特別版のⅠを見るのは初めてでした。この特別版は映画公開当時のものと声や音が全部違うのでファンには不評なのですが、これだけ見れば無茶苦茶出来が悪いというほどのものではありませんでした。が、やはり∀と同じ音で動くガンダムやザクは変な感じがします。初見の方はできればオリジナル版(ビデオのレンタルとか)で見てもらいたいものです。まあそれだと画質は悪くなるわけですが・・・
 ⅠはまあオーソドックスにTV版をまとめてある感じで、特にいいとも悪いとも。ランバ・ラル登場のところで終わっているのは「みんなでバンダイにお願いしてⅡを作らせてもらおう!」というヒキだったのかなあ、と思ったり。


 反面Ⅲは劇場版のための新作画が多く、これなら中途半端にTV版の映像を入れずに完全新作にしてくれればよかったのに! と思えるくらいの高密度映像でした(新作カットは)。今回はどの部分が新作カットなのかに注目しながら見たのですが、キャラクターの表情を表すためのシーンは軒並み新作画で、演出もよりいいものに変わっていました。以前はなんとなくメカ作画がよかった気がしていたのですが、今回はキャラクターのシーンの改善のほうに力を入れているという印象でした(ちなみにともか嬢は逆に爆発や光の演出の方がキレイになっているという印象を受けたのだそうです。二人とも見るところが半周くらい回っているのか?)。
 作画に関しては、後発の『逆襲のシャア』よりいいんじゃないでしょうか。よく考えたら『めぐりあい・宇宙編』と『逆襲のシャア』との間には6年の違いしかないため、超アニメーター・安彦良和が抜けたらそんなものかな、という気はします。
 ただ、私の好きな第41話「光る宇宙」に該当する箇所のアムロの演技は、TV版のほうが抜群によかったです。やっぱり音声再録はまずかったです。


 ガンダムは基本的にはホワイトベース隊+シャア+ザビ家の青春群像ものだと思っているのですが、今回見た印象では以前思っていたよりアムロ個人の成長劇の要素が強いと感じました。
 ニュータイプゆえ両親や仲間たちから心がどんどん離れていき、ニュータイプ的直観で分かり合えると思えた相手ララァ・スンにさえ「あなたは何故戦っているの? あなたの中には故郷も家族も愛する人もないのに」なんて言われてしまったアムロ*1が、それでも戦いながら生きる意味を探すという展開は王道ながらも引き込まれるものがありました。燃えます。まさに燃えアニメ。


 SWシリーズもそれはそれでかなり面白かったですが、やっぱり私はガンダムの方が面白いように感じました。そういうことが分かったここ数日でした。
 あ、ここで言うガンダムとは最初のやつのことだけを指します。あとV。他のやつと比べたら・・・EPISODEⅢやⅣの方が面白いのがオススメできそうです。

*1:ちなみにララァが好きなのにアムロは「愛するものがなくて戦って何が悪い!」と半ギレ気味で言い返します。アムロ可哀想すぎ。