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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

『STAR WARS EPISODEⅠ ファントム・メナス』『STAR WARS EPISODEⅡ クローンの攻撃』『STAR WARS EPISODEⅢ シスの復習』

Star Wars 1: The Phantom Menace [VHS] [Import] スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃 【日本語吹替版】 [VHS]
 残りの2本を見、やっと現在公開中のエピソード3を観に行きました。長かった・・・まあ今回も要ネタバレ注意ということで。まあ今さら、って感じですが。


 EPISODE1は幼少のアナキンがかわいく、ダース・モールのツインランサー(in『超電磁ロボ コン・バトラーV*1」とか「ここは睨み合って同心円状ににじりにじりと歩かないと」とかそういう不満は各所にありました*2。特にⅢの一番盛り上がる一騎打ちのシーンで、二人が互いのレンジに入っておきながら後ろに構えたライトセイバーをグルグル二人そろって回しまくっているシーンなんかは「かっこいい・・・のか?」と冷めてしまいかけました。なんか真面目に決闘せずに剣舞でもしているかのような。まあそういうかっこよさを狙っていたのかもしれません。
 これは結構真面目に言いたいのですが、ライトセイバーによる演出に関しては岡田斗司夫が何かの著書で書いていたように『宇宙刑事シャリバン』のレーザーブレード→シャリバンクラッシュの方がかっこよさの見せ方としては上だと思います。やはり抜刀、構え(静)→一閃(動)の緩急がないと。映画を見るまでは別物と思っていたけど、先生もだんだんチャンバラ的演出に近づけているらしいので*3


 そういうわけで今回ダイナミックに『スターウォーズ』シリーズを一気に見てみました。感想としては、なるほどこれはマニアになるのも仕方ないかも! といった感じでした。割と世界観を楽しむ系の映画なので、世界観マニアな人にはたまらないよさがある感じがします。ともあれやっぱり名作というのはそれなりにハズレはないものですね。
 初期に予定していたのは全9部作構想だったらしいので、今度Ⅶが公開されることがあったら、ちゃんと映画館に足を運ぼうと思いました。

*1:宇宙の騎士テッカマン』のランサーの方が先かも。)))によるバトルがかっこいいという映画でした。私はⅠ〜Ⅲを予習したからその他の部分もまあ意味が分かったけど、そうでないとホントにアナキンとツインランサーしか見所が分からないと思う。公開当時私は浪人生でかなり流行ってたのを覚えてるけど、みんなどういう気持ちで見てたんだろう。みんな同じく予習してたのかな?  ストーリー的にはまあ不満はないのですが、アナキンの出生についてなんかぼやかされていたのが気になりました。ちゃんと出生の秘密も教えてくれよ! もしかしてⅦ〜Ⅸも作る気なのか? >ルーカス先生
 EPISODE2は上記の傾向がさらに強く、ジェダイとかシスとかボバ・フェットとかトルーパーとか知らないと話の展開の意味が分からない作りになっていました。本当に3部作の真ん中というつもりで観ないと金返せレベルかもしれません。これはEPISODE5もそうでしたが・・・だからか、公開当時もⅠほどには騒がれていなかった気がします。   ただちゃんと予習していればⅠとⅡの間をつなぐ話として「なるほどこれでⅢやⅣにつながるわけですねルーカス先生!」と思わされる感じで盛りだくさんではありました。特にヨーダがついにライトセイバーを持って戦う展開になるのにはファンは大興奮だったんじゃないですかね。  C-3POR2-D2が初めて出会うのもよかった。おのおの前作から出てはいたんだけど、この二体はやっぱり一緒に出てこそ魅力があるものだと分かりました。というのもR2-D2はずっとピコピコとしか言わないので、同じロボット(この世界ではドロイドという)同士でないと会話しているように見えないのです。  あと『機動戦士Vガンダム』好きとしては、公開当時からVガンダムとの相似点についてあれこれ言われていたので、何が似ているのかちょっと気にしながら見ていました。結論を言うと、本作品ではそんなに似ているとは思わなかったです。一部ちょっと「お」と思いましたが。しかしその後・・・まあこれについては後述します。
 そしてⅢですが、初期三部作の〆ということで単体での面白さは3つの中では一番面白かったです。大スクリーンで見たからかというプラス点もあるのかな? アナキンが友情とか正しさとかを失いダース・ベイダーになっちゃうまでの物語が怒涛の展開で進んでいきます。あんなに仲がよかったアナキンとその師匠のオビ=ワン・ケノービが何故戦うことに・・・的悲劇が割と面白く見られました。私は出来のいいひねくれた弟子と弟子より弱いけど偉そうにしないといけない師匠というコンビがなかなか面白かったので、この師弟対決には燃えるものがありました。Ⅳにもつながる戦いだし。ただ一緒に観に行ったともか嬢は「なんでこんなことに・・・アカン、こんな悲しい展開になるんなら、先輩の言ったとおりⅠ、Ⅱ.Ⅲ→Ⅳ、Ⅴ、Ⅵの順で見ればよかった」と目に涙でした。「ハンカチをご用意して」とはよく言いますが、ホントそんな感じ。まあある意味ではうまく出来た映画ということでしょうか。
 殺陣については、さすがにⅣ、Ⅴ、Ⅵよりはずいぶんマシになっていました。しかもⅠ、Ⅱ、Ⅲの順でよくなっていくのを見ていると老いても学ぶことは大切なのだなと思わされました。ライトセイバーは質量のない棒状のであって刀ではないので、いかに刀をモチーフにしているのが明白でも、日本の剣術と全く一緒である必要はないですしね。  ただ「かっこよさ=派手さ=速さ」という公式が見え隠れする演出の仕方にはちょっと同意できないものを感じました。せっかくの殺陣のシーンを、ライトセイバーがブォンブォン光りクルクル回るというだけの単調な迫力にしてしまうのは、日本人的には「もったいない!」と思わざるを得ませんでした。私は時代劇ファンというわけではないので殺陣についてはよくは知らないのですが「そこは鍔迫り合いだろ!((『STAR WARS』の世界の剣には鍔がないので、基本的には鍔迫り合いはありません。でもルーカス先生も『やっぱここは鍔ぜ迫り合いでしょ』と思ったのか、Ⅲの一番いいシーンでは鍔迫り合いをしていました。個人的にはおかげで盛り上がれたのでよかったです。やっぱり互いに腕に力を入れ、睨み合うというシチュエーションは盛り上がりますね。

*2:これに関してはバトルとあんまり関係ないところでそれをやってたので「それは違うだろ!」と突っ込みたくなりました。まあこの演出は不安を表現する意図でもよく使われるのでいいんですが、それなら直前が戦闘シーンなんだし、ライトセイバー抜いた状態でやってよ、と思いました。

*3:そういやルーカス先生の先生である黒澤大先生の『椿三十郎』のラストバトルは、典型的な静→動だったです。