LM314V21

アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

彼女の幸福と不完全な私。

 先日『ドラえもん』第1話を見ている最中に、地元の友人から久しぶりに(実に3年ぶりくらい)メールがきました。なんでも結婚して名前が変わるので携帯も新調したとのことでした。友人から結婚報告を受けるのは初めてだったので、なんとも嬉しかったです。


 が、神様とやらが実在するのなら問いたいのですが、なぜ最初の結婚報告が、わざわざ好きだった子からなのでしょうか? なんかしゃれた嫌がらせか何かでしょうか? まあ、いいんだけどね・・・と、神に対しても寛容な態度を示すリトルおろかなわし。


 彼女は小学校の時の同級生で、中学校までいっしょでした。記憶があやふやなのだけど、彼女は確か3年生のときにわが小学校に引っ越してきたのだと思います。その3年生のときに同じクラスになって、その後小中通して何回か同じクラスになったりしました。
 彼女は白い肌と茶色の長い髪を持っていました。特に髪の毛は透き通った印象的な色で、太陽の光を浴びるときらきらと光ってなんとも言えない美しさを放っていました。後年髪を茶色に染色するのが流行って今に至りますが、彼女以上にきれいな茶色の髪を備えた人物を私は未だ見ず、染色された髪に対して私が興味を示せないのはそのためだと考えています。
 また、彼女は大いにイノセントな性格でした。いろいろなことに興味を持ち、遠慮することなく挑戦しました。彼女が誰かをかばって傷ついたことは覚えていますが、誰かの悪口を言ったりしていたのを私は見たことはありません。イノセンスゆえ無遠慮・無配慮だったことはよくあったと思いますが、私はだいたいいつも彼女に正当性を感じ、彼女が間違っていると思った記憶はないのです(勉強ではよく間違っていたように覚えています。成績はあんまりいい人ではなかったかも)。これが私の彼女に対する印象ですが、彼女を直接知っているみなさんにとっては笑いどころなのでそういう方向でよろしく。


 私がいつごろどんなきっかけで彼女のことを好きになったのかは覚えていないのですが、私が彼女のことが好きなことはなぜか公然の事実になっていました。なんでなんだろう? まあ、そのため私も彼女もよく中傷の対象にされていたわけで、私はそのことで彼女に対してずっと申し訳ないと思っていました。当時彼女には彼女の好きな人がいたはずで、基本的には今でも申し訳なく思っています(これを読んでいる実行犯の方々は、これを機に反省してください)。そんな迷惑な私にもメールよこしてくれたのは、ひとえに彼女の寛容さでしょう。いつまで経っても頭が上がらない気持ちです。
 そんな感じで、彼女は「初恋の人」というよりは、なんか迷惑をかけてしまった代表的な人と印象付けられています(というのも、当時の私は初恋を初恋と意識するにはあまりに幼く、彼女を好きなことをうまく一般化できていなかったのです。恋というものに自覚的になったのは、もっと後のことでした)。


 で。


 今回好きだった子が結婚するということ自体、控えめに言ってもそれなりにショックでした。が、それ以上にショックだったのは、私と同い年の女の子がお母さんになろうとしている、ということが実感として迫ってきたことでした。
 彼女は妻として母として立派にやっていこうとしているのに、かたや私は辺鄙なアパートで親から金をもらいながら『ドラえもん』を見ている、この現実とは・・・これも控えめに言って、自分にかなりがっかりしました。目の前が真っ暗になるような。
 もちろん、アニメ研究が社会的に価値がないわけではないし、それなりのことはやっているつもりです。少なくていいなら自負もあります。が、この帳尻は、人生全部使ってでも、合わせることができるのだろうか・・・と思わずにはいられません。まったく、彼女にはこれからも頭が上がらないのでしょう。参った、なあ・・・
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 まあ、そんな私の都合とは無関係に、彼女の幸福は私にとっても純粋に幸福でした。素直な人物なので、きっと暖かい家庭を育めるでしょう。彼女の未来の明るいことを、ほんとうに祈っています。できれば自分もそれに負けぬよう、がんばりたいです。




 ↑というようなことを手短にまとめてメールで返信したら、「いーやつだなー。お互い幸せになろーなー」との返信が。まったく、頭が上がらないです。