LM314V21

アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

『お茶漬けの味』

 「日本のアニメをハリウッド映画などと同様に評価するのは間違っている。アニメの映像的な面白みは、いわば小津映画のそれの流れの上にある!!」というようなアニメ評論がある。私は肝心の小津映画そのもそを見たことがなっかたため、言ってる意味がよくイメージできませんでした。そういうわけで小津安二郎の映画を見てみました。ちなみに何が名作なのか知らなかったので、適当にタイトルで選んでみました。
 奔放な奥さんと地味な旦那さんの夫婦仲を描いた作品で、話自体は前評判通りすんごい地味でした。ですが奥さんも旦那さんもしたたかに強く生きてるって感じがよく伝わってきました。また、思ったより女優さんたちがかわいかったり艶っぽかったり、役者を見る映画としてもよかった気がします。個人的には気に入りました。ただ、最後のまとめ方はちょっと説教臭かったかなとは思いました。
 あとアニメとの関連について。静かなカメラアングルやカメラワークはアニメに通じるものはあったかもしれませんが、正直直接的な関係はあんまりなかったように思います。強いて言えば『サザエさん』に近いとはいえるかも。ああいう何が面白いのか説明しにくい面白さは。
 ただ、『サザエさん』は日本を代表するポピュラーカルチャーであるため、小津-サザエ-アニメの三者に文化的な基盤のようなものが潜んでいる気はしました。