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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

久しぶりにアニメ学概論をやった。

 昨日はお仕事の都合で某大学にてアニメ学概論をやってきました。といってもコンテンツ産業に関する90分授業の中の一部で20分程度話しただけだったんだけど…
 趣旨としては、就職活動を始める大学2、3年生を対象に、コンテンツ産業の広がりをアニメをテーマに語ってほしい、ということでした。時間も短いので「機動戦士ガンダム」だけに絞ってアニメのメディア展開の歴史を語れるよう、資料をまとめました。実は昔このテーマで論文を書いたことがあったので、既に完成している論旨に最新事例を追加するだけの準備で済み、用意は結構楽でした(それでも発表ギリギリまでいじってたんだけど)。論文、こんなところで役立つとは…
 聞いてくれる大学生は2、30人くらい、50人いたら予想外かな? とか思っていたのですが、実際始まってみると150人くらい集まってくれたようでした。特別講義ということで珍しかったのかな? 確かに、普通の大学で「コンテンツ産業の広がり」という講義はあんまりなさそうだ。100人超の前でアニメ学やるのは、大学院生時代に「アニメとアニメーションの違いについて」で学部生の前で話した以来…だと思う。緊張しました。
 講義は別段問題もなくスムーズに進みました。私のパート以外では割と数字を使った説明が多かったので、ガンダムパートでは売上とか規模などの数字はあまり出さず、写真や動画を用いて流れが俯瞰できるような構成に努めました。失敗は「最近の大学生だからガンダムは知ったり知らなかったりだろうな」と思って結構ガンダムそのものも丁寧に説明する構成にしていたんだけど、手を挙げてもらうと女の子も含めてほとんど知っていた、ということでした。まあガンダムそのものの顔とかならともかく、初代ガンダムのオープニングタイトルを見て「あ、ガンダムだ」と思われる程度には知名度があるんだな、と思いました。


 あといい意味で意外だったのは、聞きに来た大学生の態度がすこぶる良かったことでした。特に何も言わなくてもみんな教室の前の方に座って、ちゃんとメモを取りながら聞いていました。真面目すぎるだろ! 私の知ってる大学生は、真面目な人以外は基本的に教室の後ろにたむろして、寝てるかケータイいじってるか、悪ければケータイで通話してるか、という感じだったのだが…担当されている先生の教えがいいんだろうな、と思いました。あと、就職活動をちゃんと考えている層だから、ちゃんとした人が多かったのかも。彼らの未来は明るいな、と思いました。

 たまの講義だったので結構疲れてしまいましたが、短いから準備も楽だったし、たまにはいいな、と思いました。