LM314V21

アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

『ウインダリア』

 藤川桂介原作で1986年公開の劇場用アニメ。世界観は『風の谷のナウシカ』や『天空の城 ラピュタ』なんかに近いけど、キャラクターデザインがいのまたむつみなためどっちかというとゲームの『テイルズ』シリーズみたいな雰囲気。敵対する二つの国の王子と王女が愛し合っていて引き裂かれるという『ロミオとジュリエット』的パートと、戦争で一旗あげようとする若者とそれを待ちつづける女の子のパートの二つが同時進行していく感じの話。「童話めいた戦史」の名の通り、いかにも「おはなし」って感じの悲劇で私としては好きな作品です。「童話めいた戦史」に興味のある方、いのまたむつみが好きな方にはオススメです。個人的には古谷徹がいつも通りヘタレ役をやっててハマり役だなあと思いました。
 80年代のオタク文化というのは私にはどこか恥ずかしさを感じさせる負の遺産という印象がある。だけどこの『ウインダリア』であったり『オネアミスの翼』であったり『メガゾーン23』であったり、当時のアニメには今のそれにはない激しい「若さ」が感じられる。こういうのが恥ずかしさを感じさせると同時に私を感動させるのだと思う。『セーラームーン』など90年代以降の作品は
よくも悪くもパッケージ化された印象が強いです。面白いものも数多くあるけど、「若さ」はない、って感じで・・・