ハム速「フジテレビが「黒子のバスケ」イベント参加者を取材拒否されてるにも関わらず無許可で全国放送→イベント会社「画像削除してくれ」 フジテレビ「削除なんてしねーよ」 」とその元々の事件。
http://hamusoku.com/archives/7535930.html
平成24年10月21日に東京ビッグサイトで実施されましたイベントにおいて、一部のお客様(参加者)の外見がフジテレビジョンにより無許可で撮影され、これが同日夕方のテレビ放送において報道される事態となりました。
以上のフジテレビによる無断撮影報道によって、多くのお客様にご迷惑、不快な思いを与えてしまいましたことに対して、まずは深くお詫びさせていただきます。
本件フジテレビジョンによる無断撮影報道につきましては、当然のことながら当社としましても極めて遺憾でありますので、即日フジテレビジョンに対して厳重に抗議を申し入れました。
同時に、弁護士とも協議の上、状況に応じて然るべき法的処置を講じる所存です。
当社は、本件のフジテレビジョン無断撮影報道により多くのお客様のプライバシーを侵害されたという事実を重く受け止めております。
今後、二度とこのような事態が起こらないよう再発の防止を徹底したく、本件の事実経過及び当社とフジテレビジョンとの協議内容を適宜ご報告させていただくことを目的として本ページを新たに立ち上げさせていただきました。
以上
詳しくはリンク先を見てほしのですが、この件に関してフジテレビ側は「事件になっている」「今後事件にならないためにも報道した」ということなんだけど、そもそもの事件って何のこと? と思い調べてみました。
(参考)フジテレビ「「黒子のバスケ」作者関係先に、脅迫文や粉状のものが送られる」
http://www.fujitv.co.jp/ap2/fnn/Frame?URL=http%3A%2F%2Fwww.fnn-news.com%2Fnews%2Fheadlines%2Farticles%2FCONN00233630.html
人気漫画「黒子のバスケ」の作者・藤巻忠俊さんの母校などの関係先に、脅迫文や粉状のものが相次いで送られていたことがわかった。
警視庁によると、16日、東京・新宿区の都立戸山高校に脅迫文と粉状のものが送りつけられていたほか、10月12日には、上智大学に硫化水素のような液体と手紙が届いていたという。
いずれも、藤巻さんの出身校だった。
また翌13日には、杉並区の出版プロダクションにも粉状のバリウムと脅迫文が送られ、藤巻さんの作品「黒子のバスケ」について、「パロディー漫画をやめなければ、硫化水素が沸く」などと書かれていたという。
警視庁が、関連を捜査している。(10/17 12:37)
これだ。
この後半の「パロディー漫画をやめなければ〜」の脅迫文の件が、同人イベントに絡むところなんでしょうね。杉並区の出版プロダクションってのが同人関係なのかもしれないし、フジテレビが勝手にそう思い込んでいるだけかもしれない。実際、上の苦情を出しているイベント・出版会社は台東区なので別物みたいだし。
で、上記リンク先動画の40〜44秒のところの同人イベント参加者を後ろから撮影した映像が問題になっているらしい(それとも他にあるのか?)。
「パロディ漫画をやっている出版会社」という画を撮る際に、同人イベントのビジュアルが欲しくてその場に行ったが、取材許可が下りなかったので、遠方から後ろ姿だけ撮るならいいでしょ、と思って遠くから撮ってニュースに使ったら、イベント主催者に苦情がきて問題になった、というのが顛末っぽい。
フジテレビとしては、(別の)出版社に脅迫文が送られ、実際に事件が起きる可能性もあったわけだから、注意喚起の意味で報道する意義があった、ということでしょう。
イベント主催側からすれば、最初に取材拒否をしている上に脅迫文もそもそも別の会社へのものだし、更に結局イベントも成功裡に終わっているのに事後にわざわざ報道する意味はないでしょう、ということだと思います。
本人か特定できない形(今回のような後ろ姿とか)での撮影なら問題ナシ、というのが報道では常識ではあるんだろうけど、結局参加者とイベント主催者に迷惑をかけており「何故問題でないと言えるのか」を説明できていない以上、アウトと考えるべきでしょう。
「事件になっている」ということだけど、「犯人の言うパロディー漫画というものはどういうものなんでしょう? 同人の世界について調べてみました」という趣旨のドキュメンタリーをしたいからとかならともかく、単に4秒の画を使いたかっただけっぽいので、ジャーナリズムとは関係ない番組制作者としてのエゴに過ぎないわけで、「報道が云々」というのは理由にならないでしょう。
イベント主催者は弁護士を付けることにしたようなので、結果的にはフジテレビの言う通りちゃんと「事件になっている」わけですので、今後もいきさつを見守っていきたいと思います。
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