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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

谷川流『涼宮ハルヒの動揺』、角川書店、2005

涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)

 先ほど最新刊である『涼宮ハルヒの憤慨』まで読み終えたので、ここでちょくちょく感想を書いていきたいと思います。この巻は第6巻にあたります。ちなみにその一つ前の巻にあたる『涼宮ハルヒの暴走』の感想はずっと前にこのブログで書いているので今回は割愛します(先ほどその感想を読み返したのですが、結構さんざんな事を書いていました。その1年くらい後に全巻購読することになるとは思っていなかっただろうなあ。)。もしかしたら後日読み返してまた書くかもしれないけど。
 この巻は短編集という形になっており、5本の話が入っています。どれも大きなテーマを扱った話というよりはキャラクターや本筋を盛り上げるための話という感じで、独立して評価できる類の話ではなかったように思います。やはり独立して成立しているのは『憂鬱』だけで、後はシリーズの一部として楽しむのが正しい読み方なのだと思います。
 最近気付いたのですが、ライトノベルのこういう話の構成仕方はどことなく続き物のアニメのシリーズに近い気がします(もしくは連載中の漫画でもいいんだけど)。1話1話の面白さはあってしかるべきなんだけど、大筋の面白さの方を前提にしているという感じ。ただ、そうであるならキャラクターや大筋の話を知らなくても1話だけ読んでも面白い話である必要があるし、このハルヒシリーズの短編にはそれがやや欠けている気がします。それがないと、今回のようにアニメ化とかでもしない限り、新規参入者を増やせないんじゃないか? とか勝手に心配しちゃったりします。
 最近の少年漫画について考えていたことを、ラノベにも感じた次第です。
 や、オチとかそういうのはありません。