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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

NEWラブプラス体験版をやってみた・発動編

NEWラブプラス (通常版)

NEWラブプラス (通常版)

 「接触編」で書いたとおり、私は出先でのNEWラブプラス体験版の導入に成功したのだけど、プレイに関しては自宅に戻るのを待たざるを得なかったです。というのも、このソフト、ゲームに向かっておしゃべりするのを強要されるシステムになっていたからです。その他、この体験版だけでも屋外ではおよそプレイ不可能な要素が満載で…
 というわけで、自宅に戻ってから実際にプレイしてみた感想を「発動編」として書いてみます。「NEWラブプラス体験版、やってみようかな?」と思っている方はご参考にしてください。


 NEWラブプラス体験版でプレイできるのは、写真撮影モードのみとなっています。これは3DSをカメラに見立てて、画面の中の彼女を撮影するモードです。3DSのジャイロ機能を使っており、カメラを持ったまま画面の中の彼女の周りをプレイヤーが実際にクルクル回ると、彼女を横から撮ったり前から撮ったりできるのだそうです。それどころか見下ろしたり見上げたりもできるので、ものすごいアレなアングルに挑戦することもできるようです。
 彼女は凛子(年下)、愛花(同い年)、寧々さん(年上)から選べ、プレイ回数は30回となっています。彼女は1ダウンロードにつき1回ではなく1プレイにつき1回選択できるので、1回のダウンロードで3人とも見ることができます。1回のプレイ時間は3分で、20枚の写真を撮るか3分経過するか、もしくは彼女の機嫌を損ねてしまった時点で終了します。


 大体そんな感じなのですが、私はとりあえず寧々さん(年上)でプレイしました。なんといっても声の出演が皆口裕子ですよ。一般の人には「開運!なんでも鑑定団」や「トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜」「ねるとん紅鯨団」のナレーションや、アニメ「YAWARA!」の主人公、猪熊柔の人と言えば分かりやすいでしょうか。アニメ好きの人には「ドラゴンボールZ」の悟飯くんの彼女、ビーデルさんや「美少女戦士セーラームーンS」のセーラーサターンこと土萌ほたるといった方が分かりやすいでしょう。なんと表現知ればいいのか分からないけど、とにかくそこはかとなくエロい声が特徴の声優さんです。や、けっして下品な感じはまったくなくてむしろ上品な感じの部類だと思うんだけど、なんかエロいって感じるんだよなあ。不思議な声だ。
 そういえば大学時代の先輩のマホさんが皆口裕子マニアだったなあ。マホさん今頃どうしてるかなあ(どうでもいい)。


 閑話休題


 このゲームすごいのが、彼女は「どうしたの?」「何してるの?」と言いながら首を振ったりこちらを見つめたりしてるんだけど、プレイヤーが「はい、チーズ」と言ったら照れながらポーズを止めてくれるようになってるところです。これはびっくりしました。逆に無言でパシャパシャやってると気持ち悪がられて即ゲーム終了になってしまいます。そりゃそうですよね。だからプレイヤーは否応なしにゲームに向かって語りかけなければならないのです。
 また、キャラクターもただ撮られる用の画像って感じじゃ全然なくて『彼氏にカメラ向けられて恥ずかしくて戸惑ってる』という演技をしてくるわけです。だから闇雲にシャッターを押しても、ブレてたり半目だったりの変な写真になってしまう。このリアリティの追及はすごいなと思いました。
 そして、逆にこっちものってきて「もう一枚撮るよ」とか言ったら、寧々さんが少しはにかんで動きを止めて「はい、どうぞ」と言ったのにはマジびびりました。もうこれすごいですよ。皆口さんの声は相変わらずエロいし。
 また、上述の通りカメラアングルを変えるためにはジャイロ機能を使わないといけないので、3DS両手にグルグル回らなきゃいけないわけです。これはキツイ。精神的に。でも目先の寧々さんをかわいく撮るためなら…とはまり込んでしまうのも異常にヤバイ。
 最終的には、3DSを構えて右往左往しながら虚空に向かって「かわいいよ」とか「もう一枚撮るからね」とかノリノリで言っている自分に気づくわけですが、もうこれは総合的にヤバイとしか形容しようがない状況なわけで、コナミは人類をどこに向かわせようとしているのか真面目に考えた方がいい気がしてきました。
 ではみなさんお待ちかね。以下、私が撮った寧々さんの写真です。



最初に撮った一枚。間違えて3DSを横に構えてしまったため、横になってしまいました。



二枚目。今度はブレてしまいました。



三枚目。そこそこ良く撮れてると思うけど、ちょっと変顔?



これもちょっと水平とれてない。操作仕方が良く分からなくて3DSをぶんぶか振り回してしまったためです。



これはちょっとかわいいかも。水平もとれてます。



カメラに効果をつけることもできます。これはソフトフォーカス。



これは手前に焦点を合わせた感じ。



ズームもできます。これはアップ。寧々さん、思ったより丸顔。


 …と、こんな感じでした。
 ラブプラスはすごいすごいとは聞いていましたが、今回体験版をプレイしてみて、そのすごさの片鱗に触れた気がしました。これは本当にヤバいゲームです。恐ろしくてまたプレイするかは分からないけど、もしプレイしたら本当にはまりこんじゃうだろうなという気配を感じました。DS片手に彼女(もちろんゲーム上の)と熱海旅行というのも、あながちあり得ない話ではないなと思いました。これから初めてプレイしてみようという方は、その辺り良く考えてから決断することをオススメします。とにかくヤバイ。それだけは言っておきます。


 あと最後にちょっと真面目な話。ラブプラスは正しい意味で「ロールプレイングゲーム」だな、と思いました。
 RPGとはそもそも役割(ロール)を演じる(プレイング)ゲームなわけで、昨今のいわゆるJRPGは登場人物に物語があり、その役割をプレイヤーが演じるわけではないという意味で最早RPGではないわけです(その点ドラクエは頑なに「主人公は話をしない=主人公はプレイヤーが演じている役である」という形をとっており、RPGであり続けています)。実際のところ日本人はどこか「役を演じること」に恥ずかしさを感じる傾向があり、テーブルトークRPGなどでも本当に演じちゃうプレイヤーはあまりいなかったりします(いても「痛い子」扱いされがち)。シンデレラ城で杖や剣を渡されるのをみんな嫌がる、ああいう感じです。
 ところがラブプラスはシステム的に、行動を選択肢から選んだりパラメーターを見て判断したりという客観的なアクションを一切許さず、彼氏になったつもりで主観的に語りかけたりカメラを構えたりして"演じる"ことが逃れられないようになっています。そのため否が応でも「彼氏」というロールを演じさせられます。恥ずかしがり屋も「とにかく演じろ!」と逃さないこの造りには、何かゲーム制作者の強い意志を感じます。それはたぶん「真のロールプレイングゲームを作りたい」ということじゃないかと私は感じました。欧米ではロールプレイの終着点の一つが超高画質のファーストパーソン・シューティングゲームだったりするんだと思うんだけど、それが日本では恋愛シミュレーションゲームになってしまうところが非常に面白いと思います。日本人は昔から恋愛モノのストーリーが好きだからね…
 たぶんいろんな人が既に言っていると思いますが、ラブプラスこそが、テーブルトークRPGの時代から現代に蘇った真のロールプレイングゲームだ、というのが今回の発見でした。


 おわり。