レポート制作記。
「1月中にレポートを作成して提出します」と言ってはや2月末。そろそろ本気にならないとまずいんじゃないか? と思い重い腰を上げる。
大体の方針は決まっているのだけど、具体的な情報を集めて形にするのが相当めんどくさい。でもやらないと仕方がないので、とりあえず自分が持っている雑誌論文集から使えそうなものを適当にピックアップし、目を通してみる。
で。いきなりヘコんだ。
日本女子大学という学校の卒業論文集に、ある女子学生が制作した「日本アニメーション-創造と構造-」という論文が載っていた。これがかなり深く、かつ的確にまとめてあって素晴らしい出来だった。私が今回まとめたいのは日本のテレビアニメの黎明期のビジネスの成立についてで、これは彼女の卒論のごくごく一部に相当する。彼女の卒論を卒論集用に圧縮したもののさらに1/5に満たない内容なんだけど、彼女の論文は私が「この程度でいいかな?」と思っていたことの3倍くらい深いことを、読みやすいいい文章で書ききっていた。こんな論文あったら、私のレポートいらないじゃん。
しかも。彼女の名前をネットで検索してみたんたけど、該当するページはほとんどなかった。つまり彼女は大学院に進学するなどの、研究者の道を選ばなかった、ということらしい。研究者でもなんでもない一般人の中に、こんな素晴らしい論文を書く人がいるとなると、研究者としての私の存在価値はいったいどこにあるの? といった雰囲気です。
ああ・・・もう。
とりあえずいろいろ読みます。で、お腹が減ったら何か食べます。
そうだ、弱気になるのはきっとお腹が減っているからだ。何か食べよう。何かおいしいものを(フェードアウトしていく)。