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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

025『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』(2011)

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 暴れん坊将軍仮面ライダーとのコラボ映画でした。オーズはTVシリーズ最初の方で脱落していたので、ほぼ単品の映画として見た感じです。
 以下、ネタバレ感想です。


 ☆★
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 「暴れん坊将軍」とのコラボ映画ということで期待して見たのですが、期待していたほど吉宗あんまり出てこなかったです。やっぱり松平健のギャラかなあ。
 一方、殺陣のシーンではいつものアレ・コラボバージョンがかかってテンション上がりました。ほんと無条件にテンション上がるいい曲だわ。作曲者が菊池俊輔と特撮番組でおなじみの方だから親和性が高かったのかも。
 なお、コラボバージョンは途中でオーズのタトバの歌を差し込んでリズムが悪くなっているので、いつものいつものアレの方がよかったなあ(コラボ全否定)。いつもの感じでもっと上様が大暴れしたりオーズと見事なコンビネーションでバトりまくっていたら、もっといい映画になったと思う。


 いつものアレ↓


 オーズとのコラボバージョンはこちら↓


 サントラはこちら↓

 殺陣の曲は「4-43」というそうです。名前ストイックすぎだろ。



 閑話休題
 他にも、将軍からもらうメダル(コブラ・カメ・ワニ)が江戸時代とも侍とも将軍とも無関係だったり、途中で流れ無視でフォーゼが出てきたり(これは次のライダーの顔見せとして定番になっている展開ではある)、一つの映画として見るにはいろいろ難がありました。暴れん坊将軍と縁のありそうなメダルだったら、現代に戻ってきたときに使って暴れん坊将軍のテーマ曲をバックにバトればテンション上がったのになあ(そればっか)。


 映画を見ていて一番気になったのは、物語の中盤の山場で、主人公が「江戸時代の人たちや友人を見殺しにする代わりに、自分だけ元の世界に戻る? イエスorノー?」という選択を突き付けられるシーン。悩みぬいた結果「家族も一緒ならイエスだ」と答え「俺にとっては友人もこの人たち(江戸時代の人たち)も家族みたいなもんだ、俺の欲望はそれだけ大きいんだ!」みたいな展開。正直意味がよくわからなかったです。
 もし友人と町の人たち以外の世界全員が殺されてたりしたらどうすんの? とか、そもそもそんな御託が通用するの? とか、しっくりくる納得が得られなくてもやっとしました。確かTVシリーズでは主人公は身寄りのない超無欲な男って設定だったと思うので、そういう彼の性格を知っていれば納得できたのかもだけど…
 あと、その際主人公が脂汗を流して悩んだり、周りの仲間が(どうするの!?)って顔したり(勝手にしろ)って顔してたりもするんだけど、そこもどうかと思いました。ヒーローとその仲間なんだからちゃんとしてほしい。主人公はさらっとした顔で即答すればいいし、周りの仲間も(よく分からんけど信じてるから大丈夫)って顔しててほしかったです。もしくは「悩んだフリでしたー!」だよねそこは。


 というわけで、いろいろ惜しい要素ばかりで単品の映画として見るにはちょっときつい映画でした。オーズのファンなら嬉しい映画だったのかもなあ。




暴れん坊将軍 DVD 先駆け版

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