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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

結婚パーティでは普通流さないアニソン、ゲーソン、特撮ソング16選(前編)。

 先日結婚パーティを行ったことは先の記事に書きましたが、今回はそこで用意したBGMの話です。私たちがパーティの企画をする際にも、Webに掲載されている数多くの記事やブログを参考にしたので、この記事も今後誰かの祝い事の参考になれば幸いです。


 今回のパーティを準備するにあたって、最初は普通に業者さんにお願いすることを考え、相談したり見積りを出してもらったりまでしたのですが、調べていくうちに「自分たちや知り合いの協力で、自由にカスタマイズしてもトントンまたはコスト安でいけるんじゃね?」という話になり、企画から演出から作り物から何もかもハンドメイド&オリジナルで用意をしました*1
 パーティの構成についていろいろ企画していく中で「パーティ中のBGMに関しても、生演奏とか呼べたら最高じゃね?」「コンサートウエディングという新たな形にできたら面白くね?」という話になり、業者をいろいろ調べることになりました。実は弦楽四重奏や歌手の方をパーティにお呼びするサービスは既に存在しており、お金を出せば来てくれることは分かったものの、好きな曲を演奏してもらうためには自分らで楽譜・スコアを用意する必要があり、そこに結構時間やコストがかかることがわかりました(ちなみにスーパー戦隊仮面ライダーを連れてきてくれるサービスもあり、パーティ中に握手会をやろうという案もあったのですが、ボツになりました)。
 また、せっかく生演奏してもらえるなら、そこでしか生演奏で聴けないだろう曲を聴きたいといういしじまえいわの個人的志向を考えると、楽譜やスコアを用意できる曲に絞られるのはちょっと困りものでした。


 そんな中、幹事をお願いさせていただいた知人の奥様がたまたまオペラ歌手兼ピアノの先生で(たまたまそんなことあるのか)、奥様なら演奏は耳コピでいけるのでピアノなら楽譜を用意しなくてもやりますよ、弦楽四重奏なら知り合いの音楽家のたまごの学生ら―といっても既に各種パーティのBGMなどは日々やっているのでプロでもある―にお願いできますよ、という話が浮上し、「ピアノ&弦楽四重奏の生演奏で、新郎新婦の好きなマニアックな曲をBGMとして演奏してもらう」という目論見が、業者にお願いするのよりも破格でやっていただけることになりました。


 前置きが長くなりましたが、そういった条件でいしじまえいわが演奏をお願いさせていただいたのが以下の曲目です。三ツ星で"結婚式で流さない度"もつけてみましたので、ぜひ参考にしてください(何の?)。三ツ星が一番流さないだろう曲です。


 (なお、もしこれを読んで「私のパーティでもお願いしたい!」という奇特な方がいらっしゃいましたら、コメント欄などでご連絡ください。いしじまえいわから奥様に相談してみます)


 多くの人がオタクへと道を踏み外すきっかけとなった、NHK教育のアニメ番組のエンディング曲です。なお、ふしぎの海のナディアカードキャプターさくら忍たま乱太郎NHK教育の三大罪作りアニメと言って過言ではないでしょう。ある意味国益に貢献しているともいえる。
 曲調は割と爽やかな一方、歌詞は実はとにかくネガティブというか後ろ向きな感じで、その後同じ制作会社から現れることになる碇シンジ君みたいな雰囲気が特徴の一曲です。ナディアにはそんな陰気なキャラはいないのに…なお、最終回ラストシーンからこの曲が流れるエンディングへの自然な流れは鳥肌ものです(※このアニメで道を踏み外した人が言いそうなこと)。
 オープニングの方はもっと曲調も歌詞も爽やかで結婚パーティにも似合いそうな一方、エンディングのこの曲を使うことは少なそうなので、☆二つにしました。


 現在も最新作が出続けるシミュレーションRPGシリーズのメインテーマですが、なんといっても第1作の豪華絢爛なTVCMが印象的でした。このCMの撮影のために二期会という本物のオペラ歌手たちにコスプレしてもらい、本物の馬まで用意したそうです。
 今回のパーティでのサプライズイベントとして、何曲かオペラ歌手の奥様にボーカル入りでやってもらおうという話もあったのですが、いろいろあってこの1曲のみ歌っていただくことになりました。CM曲ということで若干歌詞がアレなのですが、ファイアーエムブレムのテーマといえばこの歌詞しかないし、そこもまあ面白いだろうということで、やや引き気味の奥様と、ゲーム会社に勤めているのに何故かこの超有名CMを知らなかった私の妻を説得し、何とか歌ってもらうことになりました。
 ちなみに後日分かったことですが、奥様自身が実はこのTVCMで歌を担当した二期会の出身の方でした。ある意味本物の系譜だったわけです。運命的だなあ。


 (参考)ファイアーエムブレムCMソング
  http://petitlyrics.com/lyrics/1016637
  フルサイズの歌詞です。ゲームやってないと意味わからないし、やってると「あーあるある!」と必ず思う名曲です。


 (参考)スマブラ拳!!:ファイアーエムブレムのテーマ
  http://www.smashbros.com/wii/jp/music/music13.html
  こちらはラテン語版です。普通にかっこいい。


 なお、ファイヤーエムブレムやファイアーエブレムという表記は間違いなのでご注意ください。上記のYouTubeの動画名では間違っていますね。
 BGMとして流すのであれば割とアリな曲だと思いますが、歌までやるのはあまりなさそうなので☆三つです。


ファイアーエムブレムif 白夜王国

ファイアーエムブレムif 白夜王国

ファイアーエムブレムif 暗夜王国

ファイアーエムブレムif 暗夜王国


-「The Goonies 'R' Good Enough」(「グーニーズ」(1986)ゲームテーマ曲) 結婚式で流さない度☆

 シンディ・ローパーの歌う、スピルバーグ映画「The Goonies」の主題歌です。映画も映画で子供心をくすぐるすばらしい作品なのですが、個人的には映画よりも、コナミMSX(という昔のゲーム機)やファミコンのゲームソフト「グーニーズ」のメイン曲としての印象が強いです。どちらのハードでもこの曲は使われていたので、グーニーズのゲームといえばこの曲! って感じですね。なお、ファミコン版のグーニーズ2はフラッテリー一味から人魚を助け出すという謎のオリジナルストーリでありながら、ゲームとしてはかなりよくできた名作です。2でももちろんこの曲は使われています。


 (参考)【FC】グーニーズ2(Goonies2)を普通に攻略 part1/2
  https://www.youtube.com/watch?v=vhj01AzwiyM


 この曲も歌ってもらおうという希望もあったのですが、「オペラじゃないよね」という至極もっともな理由で却下となりました。
 ゲームのGBMとはいえ曲としては有名なので、結婚式で流さない度は☆一つにしました。が、☆一つと言ってももちろんいい曲なので!(謎のいいわけ)


グーニーズ [Blu-ray]

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-「朝陽の中へ」(映画「機動警察パトレイバー the Movie」(1989)エンディング曲) 結婚式で流さない度☆☆

 この映画は高レベルの作画と「OSバージョンアップ」「コンピュータウイルスを用いた犯罪」など、今では常識になったモチーフを意欲的に取り入れた点が目を引く"1989年公開"の作品です(Windows95すら出る前!)。そこを差し引いても、犯罪捜査サスペンスや公務員青年たちの青春モノ、ロボットアクション巨編として見ても素晴らしい1作ですので、アニメ好きかそうでないかにかかわらず、未見の方はぜひいつか見てみてください。
 いしじまえいわはこの作品が大好きで、中学生のころからたぶん40回くらいは見ているかと思います。2も好きですがベクトルが違うので、甲乙つけがたいですね。自分の年齢によっても1派か2派か変わっているような気がしますが、今は1派の年代ですね。
 閑話休題*2、そんな素晴らしい作品のエンディングを飾るゴージャスな1曲を、今回はピアノアレンジで演奏してもらうことになりました。パーティには100名超の来場者がいらしたのですが、そのうち5名くらいはテンション最高になったと思います(多分全員男性で、新郎除くとあと4名)。
 好きな人も多い曲かと思いますが、結婚式で流すことは稀なような気がするので☆2つです。

機動警察パトレイバー 劇場版 [Blu-ray]

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-「Remember16」(「マクロス7」(1994)挿入歌) 結婚式で流さない度☆

 歌を人に聞かせるのが大好きで、軍人さんたちが市民のために謎の宇宙人・プロトデビルンと戦っている最中に戦闘機で突っ込んでいって、戦場で歌うだけ歌って帰っていくのが日課という、視聴者が共感しにくい設定のロック歌手・熱気バサラを主人公としたアニメ作品「マクロス7」の挿入歌です(この説明でマクロス7未見の人にどんな作品か伝わるのだろうか)。劇中ではバサラの所属するロックバンド「Fire Bomber」の演奏する1曲ということになっていますが、劇中でもライブで歌っていたというよりは、バサラがなんとなくその辺でアコギ一本で歌っていたことの方が多かった気がします。
 タイトルの通り割とリリカルな歌詞が胸を打つ1曲で、いしじまえいわが丁度16歳頃に聞いていたので、何かと思い出深い曲です。一方、奇人であるバサラが歌うにはちょっと違和感があるというか、お前にもこんな人間らしい経験があるのか? と疑問にも思えます。


 ちなみに上記動画は、謎の宇宙人との戦闘で部下のフィジカを亡くした軍人・ガムリン木崎(CV子安)が遺族の奥さんを訪問したところ、フィジカの奥さんには既に新しい男性がいたことを目撃してしまうという憂鬱なシーンですが、バサラは相変わらずなんとなく歌っていて、無意味にガムリンにオーバーラップしたりして笑いを誘っています(なお、バサラとフィジカは面識はありません)。
 いい曲で好きな人も多いと思うので、結婚式で流さない度は☆一つにしました。


マクロス7 Let’s Fire!!!/Fire Bomber

マクロス7 Let’s Fire!!!/Fire Bomber


-「Child's days memory」(「ポンキッキーズ」(1993)エンディング曲) 結婚式で流さない度☆

 米米クラブカールスモーキー石井が歌う、「ひらけ!ポンキッキ」の後番組「ポンキッキーズ」のタイアップ曲です。
 新郎はあまりバンドやアイドルにはまらないクチで今でもそうなのですが、例外的に幼少期から好きだったバンドが米米クラブで、そこから1曲チョイスしました。本当は好きな曲はもっとたくさんあるのですが、タイアップ曲ということで知名度がそれなりにありそうなことと、結婚パーティの雰囲気にマッチしそうなことを理由にこの曲にしました。
 それなら、本邦シングルCD・LP売上げ枚数歴代5位を誇る「君がいるだけで」にすればいいじゃん、という話なのですが、そこはまあ誰でもやることだし今回はいいかなということで外しました。
 収録のアルバム「Phi II」には他にも「ア・ブラ・カダ・ブラ」「So Cool」「言の葉」などいい曲がいっぱい入っていますので。


 なお、ポンキッキとは、当時のフジテレビ社長の自作小説の登場人物「ポンキッキ博士」からとった名前で、「ひらけ!」は児童番組→セサミストリート→オープンセサミ→ひらけゴマ からの由来だそうです(完全なる余談)。
 これもそれなりに有名な曲ですし、ポンキッキーズ好きのカップルであれば外さないだろうから、☆はひとつにしました(そんな新郎新婦が日本に何組あるのかは知りませんが)。


Child's days memory

Child's days memory


-「星獣戦隊ギンガマン(「星獣戦隊ギンガマン」(1998)オープニング曲) 結婚式で流さない度☆☆

 その後、「未来戦隊タイムレンジャー」「仮面ライダー龍騎」「侍戦隊シンケンジャー」で有名になっていくアニメ・特撮の脚本家・小林靖子の出世作である、スーパー戦隊シリーズ22作目です。ギンガブルー・昭英を毎週見られる番組でもあります。
 高校の時分にこの番組を見て戦隊シリーズにド嵌りし*3、「土曜の夜に翌朝放送のギンガマンが楽しみすぎて寝られない」「ギンガマンが楽しみすぎて、どんなに土夜に夜更かししても日曜の朝7時25分に必ず起床する」という深刻な症状を引き起こしたという意味で思い出深い作品です。
 主題歌は野性味あふれる曲調の中に格調高いベルの音が鳴り響く、ワイルドで上品な戦隊であるギンガマンのイメージにぴったりの曲です。歌は希砂未竜という歌手が歌っていますが明らかに偽名です。一体正体は何門真人なんだ(聞けば分かります)。


 これも好きな人の多い曲だと思いますが、結婚式で流すタイプの曲ではなさそうなので☆二つにしました。当日は見事なピアノアレンジで演奏していただいたので違和感はなかったです。
 なお、大学時代の友人はサビのところで分かったと言っていました(分かるやつ、いた!)。しかも彼の頭の中では、なぜかクリスマス回の1回だけで使用された英語版の歌詞で記憶されていたようです。うーん、さすがいしじまえいわの友人、業が深い。


 (参考)Lost Galaxy Warriors Gingaman (Gingaman's english OP with LG Cast)


星獣戦隊ギンガマン ソング・コレクション1

星獣戦隊ギンガマン ソング・コレクション1

星獣戦隊ギンガマン ソング・コレクションVol.2

星獣戦隊ギンガマン ソング・コレクションVol.2


-「乙女のポリシー」(「美少女戦士セーラームーンS」(1994)エンディング曲) 結婚式で流さない度☆

 個人的には「セーラームーンのエンディング曲といえばこれ!」という印象の1曲です。世代直撃の新婦も多分に漏れず当時はセーラームーンが好きだったということだったので今回エントリーすることにしました。「セーラームーンS」というシリーズ3作目のエンディング曲なのですが、もっと最初からこの曲だったようなメジャーなイメージでした。
 まっすぐな歌詞、特に「ときめく方がいいよね」「大きな夢があるよね」というサビの歌詞の「よね」の部分が、偉大なヒーローとして子供たちに認知されているセーラームーンが、子供の目線に一緒に立ってくれている感じが出ていて素晴らしいです。
 ヒーローが同じ目線で語りかけてくるという歌詞は特撮番組である宇宙刑事シリーズのエンディング曲でも使われており「お前と同じさ 握った拳は誰かの幸せ守るため」(シャリバン)「君と同じさ 辛いことはたちまち忘れるぜ*4」(シャイダー)という感じでこちらも素晴らしい歌詞になっています。
 こういう子供に向けたメッセージであるということが明確なアニソン・特撮ソングはいいものが多い印象ですし、いしじまえいわの好物でもあります。


 話題がそれましたが、とにかくどんなピンチの時も絶対あきらめないのが乙女のポリシーですので、入社面接などでポリシーを聞かれた際には、乙女の皆さんは答えられるようにしておきましょう。
 有名な曲で、多分多くの方が結婚パーティにも使用していると思いますので、☆はひとつです。


美少女戦士セーラームーンS VOL.1 [DVD]

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Another Sky

Another Sky

セーラームーン世代の社会論

セーラームーン世代の社会論



 以上、普通結婚パーティで流さないBGM16選の前編、前半分の8曲でした。書くのが結構大変ですし、長くなって読むのも大変かと思いますので、後編に続きます。

*1:結果、クオリティやコストの面では大成功だったものの、全部自分らで用意するのは手間暇の面では非常に大変なことになりました。まあ、奥さんが主体的にやってくれたので私自身はあまり苦労はしなかったのですが。

*2:この表現もパトレイバーっぽいかも。

*3:厳密には、このひとつ前の作品である「電磁戦隊メガレンジャー」の最終回あたりをたまたま見かけ「あれ、面白そう?」と思ったのがきっかけだったのですが、1話目から見てド嵌りしたのはギンガマンでした。

*4:「辛いことをたちまち忘れる」ことが子供に共感できることかどうかはやや疑問があります。