痛いニュース「カラオケ登録した自曲を端末で“自演”再生 男性が著作権料1700万円不正受領…AKB押しのけTOP3入りも」何が悪いのか？

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1743376.html

だれが「音楽」を殺すのか? (NT2X)

自分の曲をカラオケで再生→全国ランクでトップ入り――。こうした手口で多額の著作権料を受け取っていた大阪府岸和田市の男性に対し、東京地裁（大須賀滋裁判長）は２１日、２年半の間に受領した約１７００万円を日本音楽著作権協会（ＪＡＳＲＡＣ）に返還するよう命じる判決を言い渡した。

判決などによると、男性は自分で作詞・作曲した演歌調の曲やバラード調の曲をカラオケ会社に持ち込み、有料で配信楽曲に入れてもらうサービスを利用。自宅や知人宅など１６カ所にカラオケ端末を置き、２００９年から自分の曲を再生し続けた。複数の端末は
同じ場所に置かれ、スピーカーにも接続されていなかった。

３カ月で約１００万回再生された時期もあったが、９９％以上は男性が設置した端末によるものだった。
１カ月間、１日１７時間以上歌い続けたことになる端末もあった。０９〜１１年に大手カラオケ会社の
ランキングでＡＫＢ４８などの人気曲を押しのけ、たびたびトップ３を独占したという。
http://www.asahi.com/national/update/1222/TKY201212220359.html

　これ、タイトル見た瞬間に「何が悪いんだ？」と思ったんだけど、2ちゃんねるでも概ねそういった反応だったみたい。
　参照元を見てみると以下のとおり。

　カラオケ店などから集めた著作権料は再生回数に応じて作曲者らに分配される仕組み。不審に思ったＪＡＳＲＡＣが事情を聴くと、男性は意図的な操作を認めたが、返金に応じないまま連絡が取れなくなったという。男性は裁判にも出廷せず、判決はＪＡＳＲＡＣの請求をそのまま認めた。ＪＡＳＲＡＣは「こうした不正で裁判に発展するのは珍しい」と話している。
http://www.asahi.com/national/update/1222/TKY201212220359.html

　つまり、法廷に出なかったからJASRACの言い分通り罪状が確定した、ということみたい。
　少し前に話題になっていた、架空請求者が少額訴訟を誰彼かまわず起こして、無視したら罰金確定、というのに経緯は似ている気がする。

　(参考)Seikyou Internet「〜架空請求にご注意ください」
http://www.seikyou.ne.jp/support/security/ficbill_04.html

　「男性は意図的な操作を認めたが、返金に応じないまま連絡が取れなくなったという」ということなので、この男性としては違法性はないことをJASRAC側に十分説明しているようにも思えるのですが、今のままでは今回の件が何が悪いのか全然わからないので、この男性にはぜひ法定に出ていただきたいものです。

JASRAC概論―音楽著作権の法と管理

JASRACに告ぐ（晋遊舎ブラック新書 5）

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