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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

021『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』(2012)


海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE コレクターズパック【Blu-ray】

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 スーパー戦隊35周年で大盛り上がりのゴーカイジャーと、宇宙刑事ギャバンが劇場でまさかの夢の競演。さてどうなることやら。


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 もうね、最高でした。何が最高って、大葉健二氏やギャバンのかっこよさや映画の物語もそうなんだけど、スタッフのこだわりが本当に最高。今回競演する「宇宙刑事ギャバン」という作品に対するリスペクトをビシビシ感じるというか、半分くらいはそれだけで構成されているような映画でした。
 ギャバンの特徴的な掛け声「チュウッ!」とか、高いところからの飛び降りとビデオ逆回しとか(これが一番ぐっときた)、ギャバンのかっこよさが存分に表現されてたと思う。大葉氏の生身アクションも見どころだしバトルケニアやデンジブルーとの競演もあって、冬だ一番! 大葉健二まつりって感じ。
 音楽の使い方もよくて、一瞬「あれ、おれが見てたの宇宙刑事ギャバン?」と思わせるような曲の使い方なんだけど、それもちゃんと渡辺宙明氏が新録しているらしい。
 で、もう半分は、ちゃんと「海賊戦隊ゴーカイジャー」していたというところもポイントが異常に高かった。先輩作品をリスペクトし過ぎて肝心の今のヒーローがなおざりになっちゃう事ってままあるんだけど、そういった「喰っちゃった」感が全くない。ちゃんとゴーカイジャー(というかマーベラス)とギャバンの話になっている。このバランス感覚、素晴らしい。
 バランスと言えば、ギャグとシリアスのバランスも絶妙だった。実際にくすっと笑ってしまうシーンもいくつかあったけど、それが映画の物語進行を邪魔をしていない感じ。


 これまでのシリーズの敵役出演や顔見せに出てきたゴーバスターズがやや蛇足だったけど、それらもほぼ気にならない本当に出来のいい映画でした。「ゴーカイジャーギャバンのVSもの」というコンセプトにおいて、おおよそ最高の仕事をしてくれたと思う。この映画を世に送り出してくれたスタッフには「まさに神、いわゆるゴッド」と伝えたい。

宇宙刑事 ギャバン (ソフビ)

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