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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

「中野剛志(京大准教授)の、TPP解説・批判がわかりやすすぎる!」と鎖国。

http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65771051.html
 この問題は非常に難しいので、正直中野氏が正しいのか否かまだ良く分かりません。ただ、この件に限らず言えることが一つあります。


鎖国」を悪いレッテル貼りに使う人には注意した方がいい。


 江戸時代の日本は政府が輸出入や入国管理をしていただけで、実際には人の行き来としても文化としても周りの国との交流は盛んだったわけです。それは日本の歴史、美術の歴史、宗教の歴史を振り返れば簡単に分かります。強いて言えば、欧米諸国とほぼ対等にやりあえる国力がある珍しい国だったため、侵略を受けることが少なかったため、交流があまりなかったという印象になっているのかもしれません(その後一方的な外交につながる「黒船来航」は、逆に国際交流のビッグイベントという印象があるのではないでしょうか)。
 もちろん当時の政府の外交にはいいところも悪いところもありましたが、それを「鎖国」という一方的な言葉で語りたがる人は、そういった歴史に頓着のない人か、日本の歴史が嫌い、または欧米史観の人かなと思います。
 前者であればまあかわいいものですが、後者の場合、自分の価値観に合わせて言葉選びのレベルからイメージ操作をしている人、ということになるわけです。


 だから、悪い事の喩えとして「鎖国」を持ち出す人には注意した方がいい、と思うわけです。