LM314V21

アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

デーモン小暮閣下in相撲中継

 以前ここで紹介したように、今日の相撲中継にデーモン小暮閣下(ここまでが芸名。以下閣下)が出ていたので見てみました。相撲なんて見るの何年ぶりだろう。
 閣下が解説していたのは幕内力士が出てからの2時間弱ぐらいでした。噂に聞いていた通り閣下の相撲通っぷりは大層なもので、話題的にアナウンサーや解説の親方と全く遜色ないトーク内容でした。むしろ画面を見ていなかったら普段の相撲中継と全く同じでした。まあ一人称が「我輩」の人が一名いたり、アナウンサーからの二人称が「閣下」であったり、よく聞いてみるとちょっと変なわけですが。
 幕下力士の性格とか何十年も前の取組のことまでつぶさに知っていて、知識量半端じゃないなあと思わされました。アナウンサーが「今日は台本なし」と言っていたのに、普通に昔の取組の時の力士の状況(何回勝ってたとか新人だったとか)をスラスラ言ってたもんなあ。すごい。もちろん普通の人に比べて話し慣れているわけですからトークの運び自体がうまいし。閣下の饒舌体とNHKアナウンサーのやや冷めた口調とがミスマッチで何かのコントの様でもありました。
 また閣下の解説は基本的にダメだしが皆無で、そこがすごく好印象でした。怪我をして肩を貸してもらいながら退場した外国人選手が去り際に土俵に一礼したことを挙げて「日本人とか外国人とか関係なく、ああいう精神を持っているということろを評価して見ていきたいですね」とコメントしたり、以前話題になった横綱のけたぐり(小技すぎるので横綱がする技じゃない、という類の批判が出ていた)に関しても「自分は割と肯定派ですね。一つの場所で何回もとなると問題あるかもしれませんが正式に相撲の技として認められていることですし、ああいう咄嗟の技が出せるのが強みだと思う」というようなことを言ったり。私は相撲のことは全然分からないけど、正しく相撲を楽しんでいるスタイルだなと思いました。
 何はともあれ、久しぶりに相撲を見れたという意味でも、なかなかいい経験をしました。NHKにはこういう粋な取り組みを続けてもらいたいものです。


 あと、オタクはえてして何かについて話す時、批判的な物言いをしてしまいがちだけど、閣下のように全肯定的に話せるような余裕を持っていかないといけないな、とも思わされました。