LM314V21

アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

劇場版ワンピース オマツリ男爵と秘密の島

http://www.toei-anim.co.jp/movie/2005_onepiece/
 3月5日公開、ということで、初日に見てきました。映画を初日に、しかも一人で見に行くのは実は生まれて初めてだったり。あと近所の映画館で映画を見るのも初めてだったり。5年近くも住んでるのに。
 で、ワンピースです。この映画は気鋭のアニメ監督・細田守(押井守じゃないよ)が手がけるということで、割と前から気にしてました。細田監督は『デジモン』や『どれみ』『ナージャ』なんかで有名な人で、去年辺りには村上隆という芸術家と組んでルイ・ヴィトンの広告用アニメを手がけたりしました。そんな仕事の中でも私は特にデジモンシリーズの映画版『ぼくらのウォーゲーム!』が面白かったです。宮崎駿村上隆も『ワンピース』の原作者尾田栄一郎も、この映画を見て彼を使うことを決めた、という逸話もあります。オススメです。
 で、今回の映画についてですが、公開直後ということでネタバレは控えさせていただきます。ただ全体の感想を言うなれば、いい意味でも悪い意味でも「看板に偽りアリ」かなあと思いました。というのも、タイトルやあおり文句から、今回の映画では派手なバトルや血を見るようなシリアスな話はナシでいくのかなあ、と私が思っていたからです。ですが全体を通してみれば、泣きあり笑いあり、グロありシリアスあり、エロはなし、って感じで割と少年漫画やアニメの王道を行く映画だったように感じました。そういう意味では割と原作の持ち味重視で監督の味は薄めかな、といった印象でした(原作をそんなによく知っているわけではないけど)。
 ですが上記は全体的なストーリーやテーマに関することで、映像やアクションの演出に関しては細田監督らしさはいかんなく発揮されていたようでした。特に独特の色彩は健在ですし、終盤の変に細やかな映像は『ぼくらのウォーゲーム!』に通ずるものがあったように思いました。細田監督はどちらかというとテーマとかよりは映像の方に個性を持っている監督だと思うので、結論としては原作のよさと監督のらしさが両方ちゃんと立っていたと言えるでしょう。
 細田監督は評価されつつもテレビアニメから離れない面白い監督の一人なので、この映画が評価されるといいなあ、と思っています。
 映画とは関係なく、残念だったことを二つ。一つは、直前まで見に行くか迷っていたため、前売り価格で見られなかったこと。オマケもついていたというのに・・・もう一つは、公開初日だというのに客がまばらだったこと。これは映画の出来のせいというよりは、大宮劇場がボロすぎるせいだと思う。私も今日初めて入ったもんなあ。