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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

「true tears」(2008)を見始めました(3分の1枚目)。

true tears Blu-ray Box

true tears Blu-ray Box

 かねてから見てみたいなあと思っていたTVアニメシリーズ「true tears」のBle-ray Boxを地元の友人から借りることができたため、本日見始めました。このエントリーは、Boxの1枚目収録の第1話「私…涙、あげちゃったから」から第5話「おせっかいな男の子ってバカみたい」までを一気見した時点での感想です。そのため、今後評価が変わることは大いにあり得ますのでご了承ください。


 実は昔、1話だけちらっと見た記憶があったのですが、どうやら当時、第1話のAパートで挫折していた模様です。Bパートの記憶はなかった…


 当時Aパートで挫折した理由は単純で、全体的にトーンが暗くて地味で、乗り気になれなかったんだと思います。主人公は特徴に乏しく、ヒロイン2名はどちらも暗め、画面構成やアニメーションや演技・演出も全体的に地味…とかなり牽引力に欠ける感じです(それだけに地味好きにはたまらないものがあるのかもしれません)。
 またそれら地味要素に加え、個人的には1話2話が続き物の構成になっており、1話毎の区切りが弱く冗長なのが堪えました。


 一方、3話目の途中辺りから、各キャラクターが誰をどのように好きなのかが明示されたり、それがもつれはじめる展開になってきて、やっと話がスタートした感じがします。4話5話は主人公を中心にキャラクターの感情のアップダウンがあり、続きが気になる展開になってきました。5話目のクロージングのいけない感じなど、早く続きが知りたくさせてくれますね。また、5話目の比呂美さんの部屋での演出は、ちょっとドキッとしました(このディスク、キズが入ってるのかな? とも一瞬思いましたが)。


 というわけで、5話目まで見た感じでは「助走が長いけど、普通に気になる恋愛もの」という印象です。早いうちに続きを見ようと思います。


 以下は各キャラクターについて。


 主人公の眞一郎君は、絵本作家を目指しつつも踊りの家業を継ぐことを期待されているという設定ですが、そもそもこの設定自体が地味ですね! 今のところこの設定と他キャラクターとの恋愛相関にはほぼ関係がないので、あまりキャラ立てとして機能していないように思います。また、こういう類のアニメとしては珍しく、お父さんとお母さんや稼業など、家族という存在が直接的に描かれているため、昔のドラマや映画のような現実的な雰囲気を醸し出しており、作品と主人公の地味さを否応なく盛り上げています。よく言えば、作品そのものが硬派な印象にはなっています。


 比呂美さんは目力が強いということでふたばでは有名な方なのでお姿はよく拝見しておりました。主人公の母親との確執とか主人公との過去話とか、まさに正ヒロインの風格ですが、この後どうなることやら。コミュニケーションが少々つたないというか年相応なところもあり、作品を見る前に見た目から受けていた超然とした印象の存在ではないようですが、今のところ見た目も中身も一番好きなキャラです。ナイス地味。


 乃絵さんは天然不思議系少女。彼女と主人公との出会いが物語の発端になっており、二人を中心としたいろんな出来事がメインストーリーをひっぱっている感じです。涙を集めているという彼女の存在とタイトルとの符号を見るにこっちの方がまさに正ヒロインのはずですが、比呂美さんのヒロインパワーにはなぜかやや負けてる感ありです。今のところちょっと不思議すぎかなあ。せっかく死んだのに次の回ではジュドーに完全に忘れられているプル的などうでもよさ、というかなんというか。名前が「絵」なので、最後まで主人公にとって抽象的な存在でいてくれたらいろいろ丸く収まるんだろうけど、そうはならないだろうなあ。
 なお、乃絵さんのお兄さんはまさに主人公ヅラですが、妹思いな怪しいお兄ちゃんということ以外は今のところよくわかりません。それ以外の面もあるといいんだけど。


 愛子さんは作品ビジュアルでは上記2ヒロインとセットで描かれていることが多いですが、ヒロインオーラが弱すぎることに加えて主人公のことを気に掛ける理由が彼女だけ全く描かれていないので、正直2人に比肩するヒロインにはなれていません。Boxを貸してくれた友人は「雑魚」と形容していましたが、まさにそんな印象。しかも3人のうちで一番最初に動いちゃってる(第5話の最後)から、一番最初にさっさとカタをつけられちゃいそうな感じ。大丈夫か? 13話までもつのか??


 主人公の友人・三代吉(みよきち)君はお調子者の友人という感じで、ハルヒで言うところの谷口や、耳をすませばの主人公に告って玉砕する彼(名前忘れた)のようなポジション。これもキャラが画一的すぎてどう捉えたらいいものやら。愛子さんと主人公との三角関係になっていくわけだけど、別にそんなの見たくないしなあ…


 他にもいろんなキャラがいますが、ラスボス前のボス的雰囲気の主人公のお母さんの動向なんかは気になります。単に比呂美さん(のお母さん)に妬いているだけ、とかじゃないといいなあ。


 あと一番気になるのが、登場人物一覧を見ても「酒蔵の少年」という名前しかない坊主頭の彼。主人公宅で下働きをしているらしく、主人公宅に居候していることがキャラ付けになっているメインヒロインの比呂美さんと同じくらい異質かつ特殊な存在であり、さらに主人公たちとも年齢も近そうだけど、学校では絡みもなく、名前さえ存在しないとは。一体どういう絡みをしてくるキャラクターなのか、彼の動向から目が離せません。


 というわけで、true tearsの第5話までの感想でした。次は10話まで見てからまた感想を書きたいと思います。


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 DVDだと5話まで収録の3巻セットで現在2,510円。安い。