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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

nikkansports.com「竜巻被害 幅500m長さ15キロにまで」と関連のまとめと政府のスルーっぷりについて。

http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20120508-947231.html

 茨城県つくば市や栃木県真岡市などで6日に発生した竜巻は、1人が死亡、54人がけがをしたほか、家屋損壊は2000棟以上という大きな爪痕を残した。

 つくば市などで大きな被害を出した竜巻について気象庁は7日、記者会見し、死亡した鈴木佳介さんの自宅がある同市北条地区では竜巻の強さを示す「藤田(F)スケール」が「F2」(約7秒間の平均風速50〜69メートル)と推定されると発表した。被害範囲は幅約500メートル、長さ約15キロにまで及び、レーダーによる観測で竜巻を引き起こしたとみられる積乱雲は高度約15キロに達していたことも分かった。

 甚大な被害をもたらす竜巻に伴うことが多い、発達した積乱雲「スーパーセル」だった可能性があり、複数の竜巻が発生したことも考えられるという。同庁は「今後の調査によっては、Fスケールは2よりも強くなる可能性がある」としている。Fスケールは強い順からF5〜0の6段階。国内でF4の観測例はなく、F2は06年に北海道佐呂間町で9人が死亡した竜巻のF3に次ぐ。一方、今回の被害範囲は佐呂間町のケース(幅約300メートル、長さ約1・4キロ)を大幅に上回った。

 竜巻の移動速度が時速約70キロに達した可能性があることも、防災科学技術研究所つくば市)によるレーダー解析で分かった。自動車のスピードに匹敵し、接近後は徒歩では逃げ切れない速さ。気象庁の調査によると、竜巻はつくば市に隣接する茨城県常総市から始まり、北東の方角に一直線に進んだとみられる。

 竜巻や突風による家屋損壊は7日午後8時現在、茨城、栃木、群馬の3県で2000棟を超えた。茨城県によると、つくば市下妻市では最大約2万1000棟が停電した。7日には政府調査団が最も被害が大きかったつくば市を視察したほか、災害派遣された自衛隊も活動を開始。末松義規内閣府副大臣は「国の被災者生活再建支援制度などを適用し、被災した方々を救済したい」と述べた。


 また、同災害に関するまとめ。


 (参考)茨城・つくば市の竜巻現場写真まとめ(動画あり)
http://matome.naver.jp/odai/2133628166904762101?&page=1


 当日私がこの災害に関して確認できたのは、Twitterの関連つぶやきからでした。タイミングとしてはリアルタイムから少しズレていました。日本国内とは思えない、もしくは震災直後の被災地を思わせる写真を見て、これは大変な事になったぞと思いました。特につくばには姉一家が住んでいるので、そこが気がかりでした。
 一方、会社ではみなさん知ってか知らずか、特に話題になっていない様子でした。19時頃「竜巻、心配ですね」と言っても「何のことですか?」といった感じでした。
 夜23時頃、退社した後実家に電話をしました。というのも、その時点で「中学生が1名被害に遭った」という情報はあったものの「病院が被害に遭った」という情報はなかったため(流石に病院が被災または停電でもしたらちゃんとニュースになるだろうと考えていた)緊急性はなかろうと判断したのと、姉は現在入院中なので直接電話し、場合によっては心配させるのははばかられたためでした。
 実家の両親は竜巻について何も知らなかったようで説明すると、「夕方頃姉と電話したけど、何も言っていなかったよ」とのことだった。姉やその家族は無事だったようで、まずは胸を撫で下ろしました。
 のですが、今回気になったのは以下の通り。

  • 会社にいて、Twitter以外でリアルタイムに情報が入ってこなかった。
  • 岡山在住の両親(TV大好き)は、当日の23時まで災害について知らなかった。
  • つくば在住・入院中の姉も、災害について知らなかった。
  • 今現在に至るまで、大災害が発生し、現地では被災者が困っているという情報が飛び交っている実感がない。


 まあ3つ目は姉が両親を心配させまいと黙っていた可能性もあるんだけど、一番気になるのは最後のです。昨年の震災で感覚が鈍っているところもあるけど、国内観測史上2番目の大きさで、被害範囲の広さでは史上最大の竜巻だったわけで、家屋損壊2000棟ということはそれくらいの人が今も困っているわけです。そんな規模の国内の災害について、情報が入ってこないというのはどういうことなんでしょう??


 と、考えている人はもちろんいっぱいいるようでした。以下サイトがそのまとめ。


 (参考)驚くべき日本「Q「茨城竜巻災害、被災に対する政府・与党の対応は?」A「連休でほとんど外遊中、総理は公邸で…」」
http://www.jp-opinion.com/archives/6741528.html


 詳しくはリンク先に譲りますが、要点は以下の通り。

  • 政府による災害対策本部が当日作られていなかった。
  • H18年の竜巻の時は1時間後には政府による災害対策本部が立てられていた。
  • 各官僚は外遊中で多くが日本にいなかった。
  • そのような事態は事前に問題視されていた。

 (参考)世耕日記「4月26日(木)【GW中の大臣外遊:不必要な出張&危機管理上の問題点】」
http://blog.goo.ne.jp/newseko/e/1d8b0b237d1aa474a2f4898a9c987e5e

 (参考)首相動静watcher「首相動静(2012年5月6日)」
http://d.hatena.ne.jp/pm-watcher/20120506/p1


 災害対策本部が無いので、各マスコミもニュースにできないんですね。これはこれで記者会見・記者クラブ経由でしかニュースソースを得られないというマスコミの脆弱性が露見していますが、それ以上に末期なのが政府の対応です。もうまともに機能していないと言っていいでしょう。まさに先人(の一部)が夢見たアナーキー状態に到達したといった感じです。
 それも「必要な情報が必要な時に入ってこない」「何か被害に遭っても国は動かない」という、封建時代でもまだマシなレベルまで生活レベルを下げています。TVをつけてみましたが、今も呑気にドラマとかやってるし、ニュースにも取り上げられていません(昨年の震災のドキュメンタリーはやってるのに!)。
 これが21世紀の日本の姿だと知ったら、20世紀より前の人たちもさぞがっかりすることでしょう…


 このブログで何回か書いていますが、そういった国にしてしまった責任は、そういった政党・議員を選んだ私たち有権者にあります。次の選挙の時はきちんとよく考えて投票しましょう。私たちが賢くなることしか、この状況を抜本的にマシにする方法はないのです。


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 アナーキーってなんとなくこんなイメージでしたが、実物は若者文化とか大人への反抗とかパンクロックとか、そんなレベルの話ではなかったことを実感。
無政府地獄―大杉栄襍記 (1973年)

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 タイトルだけで言えば、どっちかというとこっちの方が近かった。
地球温暖化 自然災害の恐怖〈第4巻〉ハリケーン・竜巻・雷

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