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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

いしじまえいわによるシュタインズ・ゲートだーりんフェア完了でござるの巻(※漫画レビューです)。

http://www.famitsu.com/comic_clear/sg_fair/
 「シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん」関連コミックス4冊同時発売に伴い、別の会社同士の合同コラボということで上記のだーりんフェアが実施されることになりました。秋葉原コトブキヤでこれら4冊をうっかり見つけてしまったために、4冊まとめて買う羽目に。各巻の帯についているマークを4つ集めて送ると、抽選で30名様にテレカ4枚セットがもらえるらしいです。くそっ、いい企画しやがるぜ…テレカなんて金輪際使う機会など無いだろうに…
 ということで、今日買った4冊を早速読んでしまったので(コストパフォーマンス悪い)、早速レビューしていきたいと思います。レッツゴー。

STEINS;GATE DROPS (ファミ通クリアコミックス)

STEINS;GATE DROPS (ファミ通クリアコミックス)

 1冊目はファミ通クリアコミックス刊行の、「だーりん」で分岐する6つのストーリー、つまり助手ルート、まゆしぃルート、るか子ルート、フェイリスルート、バイト戦士ルート、シャイニングフィンガールートの冒頭の部分だけをそれぞれコミック化したものになります(助手ルートだけちょっと多め)。あと、まさかの綯さんルートと、各章の合間に4コマも少々って感じです。
 私は原作のだーりん未プレイなので確かな事は分からないんだけど、どうやらゲームを結構忠実に再現しているっぽいです。それだけあって、正直なところ漫画としての面白さに乏しく「お話をなぞってる」って感じが強いのは否めない感じです。あと、作画的にはキャラが全体的に体格良すぎるのが違和感あるかなあ…オカリン、シティーハンターみたいでかっこいいんだが、それは最早オカリンではないような…
 で、このコミックは実はWebで公開されているので、購入検討の方はまずそちらを見てみるとよろしいかと思います。個人的には、厳しいようだけど正直だーりんフェアでなければ買わなかったかも…(くっ、上手い企画だ)


 (参考)STEINS;GATE DROPS | ファミ通コミッククリア
http://www.famitsu.com/comic_clear/se_drops/

  • STEINS;GATE 星屑のデュプレット (作者:たのかみはすく氏)

STEINS;GATE 星屑のデュプレット (ファミ通クリアコミックス)

STEINS;GATE 星屑のデュプレット (ファミ通クリアコミックス)

 こちらも同じくファミ通クリアコミックス刊で、まゆしぃ☆ルートのコミック化です。
 まゆしぃルートはだーりん中最も切なくなるストーリーと聞いていたのですが、前評判に恥じないいい話であり、ただ番外編の一篇とあって本編では回収されないルートと考えると、確かにむっちゃ切ない話でもあるなあと思いました。まゆしぃ、いい子すぎる…幸せになってほしい、ほしいが…という感じ。
 というわけでストーリーは別にいいのですが、個人的に非常に残念な、そして致命的な点が一点。絵がニガテ。原作に似ていないのは私としては許容範囲というか全然問題ないのですが、なんというか、絵として気持ち悪いんですよなあ…
 この気持ち、何かに似ていると思ったら、「スレイヤーズ」シリーズのあらいずみるいさんの絵から受ける印象にちょっと近い気がしました。私がどうしても「スレイヤーズ」に馴染めなかったのは、るいさんのあの独特な、細くて妙にボリューミーで、ウネウネ曲がってる極彩色な感じ…なんとも名状し難いのですが、そんな生理的に受け付けないものがあって、結局スレイヤーズという作品そのものにもはまり込めなかったのですが、この「星屑のデュプレット」の絵柄にも似たものを感じました。
 表紙を見た限りではそういう印象でもなかったんだけどなあ…ストーリーがいいだけに、残念でした。

  • STEINS;GATE 比翼恋理のスイーツはにー (作者:筒井大志氏)

STEINS;GATE比翼恋理のスイーツはにー (BLADE COMICS)

STEINS;GATE比翼恋理のスイーツはにー (BLADE COMICS)

 こちらはマッグガーデン社のBLADE COMICSより刊行の助手編。絵柄は原作にもアニメにも似ていない漫画的な絵で、初見ではどちらかというと少女漫画っぽい? と感じました。たぶん瞳のディティールが細かい描き方だからだと思う。
 表紙を見た感じ、気に入るか心配だなあ、一番期待している助手編だからハズレだと厳しいなあ、と思っていたのですが、個人的には大アリ大正解でした。
 絵は漫画っぽくて、ギャグシーンではヒロインたる牧瀬紅莉栖の口が顔の輪郭からはみ出たり、白目になったり、鼻から何か噴き出したりするのですが、それはそれ、漫画的でいい感じでそれほど違和感はなかったです。一方、シリアスなシーンはちゃんとかっこいいし、リリカルなシーンはちゃんとかわいいし。
 ストーリーを助手編だけ切り取ってあるため1巻でコンパクトに収まってて、短編好きとしては好印象です。ストーリーそのものは…まあ、チャンチャン、って感じのしょーもない話(※褒め言葉)でいいんじゃないでしょうか。
 個人的には買ってよかった1冊でした。特に助手スキーの方になら掛け値なしにオススメできる1冊です。

  • STEINS;GATE比翼恋理のフューチャーはにー (作者:坂野杏梨氏)

STEINS;GATE比翼恋理のフューチャーはにー (BLADE COMICS)

STEINS;GATE比翼恋理のフューチャーはにー (BLADE COMICS)

 最後も同じくマッグガーデン社の1冊で、こちらはバイト戦士編です。絵柄はいわゆる萌え系で、4冊の中で一番今風なかわいい感じでした。何の絵に似ているかというと…「世界樹の迷宮」シリーズの日向悠二氏の絵かな?(全然似ていないかも。不勉強でゴメンナサイ)
 絵はそんな感じなんだけど漫画としても意外と構成が上手くて、原作のストーリーをなぞるが故の不自然さなく読めました。ストーリー的にはどこがだーりんなんだ? って感じでほとんどオカリンとバイト戦士の絡みが無かったのが残念と言えば残念でしたが、あんまりオカリンとバイト戦士がいい感じになられても困るし、これはこれでOKって感じです。
 こんなこと言っちゃあいけないんだろうけど、まゆしぃ編もこの人に描いてもらいたかった…


 というわけでした。個人的にはファミ通クリアコミックスの2冊よりは、マッグガーデンの2冊の方がオススメ度が高いです。また、せっかくなので残りのるか子、フェイリス、シャイニングフィンガーの短編も出していただきたいものです。
 がんばれマッグガーデン! 負けるなファミ通クリアコミックス!