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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

「涼宮ハルヒの分裂」「涼宮ハルヒの驚愕(前・後)」読みました。

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

 ついに読み終えました。


 「分裂」が出たのが2007年03月31日。翌年の6月1日に出るはずだった「驚愕」が、前後編になって実際に出たのは2011年05月25日だった、らしい。
 その間に2009年4月のアニメ2期(改めて放送)、2010年2月に劇場版「涼宮ハルヒの消失」が公開されました。その他「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」や「にょろーん ちゅるやさん」、数多くのゲーム版、ザ・スニーカー2010年6月号での先行掲載を経て、やっと出た新刊です。


 そして迎えた2011年5月。発売日前日深夜から秋葉原ゲーマーズに並んで買いました、「驚愕」。おかげで終電を乗り過ごし、タクシーで秋葉原から帰ったのもいい思い出です。家に帰って翌朝、ずっと前に注文していたもう1つの「驚愕」がAmazonから届けられたのもいい思い出です(忘れていたのではなく、どうしてもその日に買いたかったのです)。


 それから約1年。なんだか、不思議と「驚愕」を読む気になれませんでした。あんなに待ってたのに、仕事帰りにあんなに並んで買ったのに。
 どうして読まないのか、自分の中でもはっきりした理由があるわけではないんだけど、たぶん、これを読んでしまうと私の中での「涼宮ハルヒ」が終わってしまい、同時に私自身の何かも終わってしまうような、そんな気がしていたんじゃないかと思います。


 長かった…


 で、ここのところ、これまた何故かふと「読んでみよう」と思い、主に仕事の行き帰りの電車時間を利用して読みました。全3巻。以下、ネタバレ感想です。


 いやーー、面白かったです。
 巷では「待たされた割には微妙」「消失の方がいい」という感じの評価だったようですが(あまり熱心にレビューを調べていたわけではないので印象だけど)、個人的には十分面白かったし、別に「消失」と比較しても劣っているとも思っていないです。


 佐々木もハルヒ長門もかわいいし、キョンもデレデレで面白かったです。古泉くんも相変わらず名バイプレイヤーって感じでしたね。みくるはもっとがんばってもいいと思う。いろんな意味で。
 渡橋ヤスミは、個人的にはちゃんとSOS団の新メンバーとして残るキャラにしてほしかったです(物語がねじ曲がっちゃうけど)。いつも固定の5人である必要は私はないと思うので。ハルヒはもうちょっと社交的な人間になってると思うし。…いや、肝心のキョンはまだそれほど社交的になってないか。。
 佐々木は最後の最後でハルヒの格下な感じにされちゃったのが残念。キョンから離れていったもう一人の主人公格として物語を感じるくらい、存在感を残しておいてほしかったな。
 それにしても、キョンの朴念仁っぷり、フラグクラッシャーっぷりは本当に残酷。佐々木、かわいそうだった。気のない相手から告白されて動揺して心細くなってキョンに相談に来た、というところまでぶっちゃけてるのに、そこに全然踏み込まないとは…最早暴力の域。


 敵役の藤原にももうちょっとがんばってもらいたかったです。みくるとの関係は今後描かれるのだろうか…橘京子は、残念になった佐々木とこれからも仲良くやってもらいたい。復帰の際はぜひ佐々木も連れてきてほしい。九曜は…まあどうでもいいっす。


 というわけで、十分楽しめた物語でした。正直、小説を読むということもかなり久しぶりだったので、すごく新鮮な気持ちでエンターテインされました。やっぱり私にとって「涼宮ハルヒ」シリーズが特別なんだなと感じられてとても幸せでした。
 声優さんとかスタッフさんとかいろいろダメになってしまわないうちに他の短編などと一緒に早くアニメ化してほしいし、谷川さんには早く続刊を出してほしいです。


 これを機に、アニメ版ももう一回見直そうかしら。