ドラゴンクエスト 伝説の鎧リターンズ〜ロトの装備〜レビュー。なかなかカッコよろしいです。
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: おもちゃ&ホビー
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余談だけど、私が買った秋葉原駅前のボークスではものすごく分かりにくいところに置いてあって、見つけるのにすごく苦労しました。新商品なのに…あんまり注目商品じゃないのかな…
閑話休題。この商品は昔発売されていた「伝説の鎧」シリーズのリメイクということだそうです。昔のシリーズでは天空装備とかメタルキング装備とか、鉄の鎧とかもラインナップされていたらしいです。かなりのドラクエ好きだったはずなんだけど記憶に薄い…岡山にはなかったのか?
ドラゴンクエスト 伝説の鎧シリーズ ARMOR1 ロトの鎧&勇者フィギュア(ドラゴンクエスト?)
- 出版社/メーカー: エニックス
- メディア: おもちゃ&ホビー
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で、今回のがリニューアルした新作になるんですが、ここで残念なお知らせです。先に書いてしまいますが、このおもちゃ、有体に言って、定価6000円超の高額商品な割には出来はあまりよくありません。
以下、よろしくない点を挙げていきます。
- 素体に鎧をつけていくい着せ替え商品なのですが、鎧を脱がせても鎧の飾り台がなく、鎧を装着させたらさせたで素体の可動範囲が死ぬ。
- 素体の関節は最初は硬く、少し動かすと逆にゆるくなる(今のところ、立てなくなる程度ではない)。
- 鎧は固定がイマイチで、特に腕と膝下の鎧は固定されておらず、常にぶかぶか&回転してしまう。
- 鎧の各可動部分がアクションを意識して設計されておらず、派手なポーズがつけにくかったり、ポーズをつけた時に装甲が変な方向に回ったり広がったりする。
- 前掛けなど鎧の一部が軟質素材の上からメタリック塗装をしており、曲げると塗装に消えない皺が入り、見た目がかなり損なわれる(私のものは既にそうなってしまいました)。
- マントの素材が非常に薄く見た目がチープ。しかも少しひっぱると破れるのでかなり気を遣う。私は組み立てる前の段階で、マントを鎧に固定する一番細い部分をちぎってしまいました。ここは特に厚手にするなどしてほしかった…
- 手首の関節パーツが非常に外れにくく(ペンチを使うと外れやすくていいです)、その手首パーツも「握り拳」「剣や盾を握る用の握り手」「呪文を放つ時をイメージした開き手」の3種類で、イマイチ使い勝手が良くない。自然に開いている手首も欲しかった。
- 顔は一種類でかつ表情が硬い(とはいえドラクエの主人公は無口なのでどんな表情をしているのかは想像しにくいのですが)。
- 兜は上から装着する仕組みなのですが、襟と鎧が干渉してかぶりきることができず、少し浮いた感じになる。押しこめば大丈夫だけど、頭を回した時に浮いてくることがある。
- 剣の出来はなかなかいいけど、鞘はなし。
- できればディスプレイスタンドがあってほしかった。つま先の可動部分があるけど、スタンドや支柱がない以上動きのあるポーズが取れず、つま先の可動を生かす機会はない。
…といった感じです。最後のつま先の件が顕著なんだけど、アクションフィギュアにしたいのかディスプレイフィギュアにしたいのかが妙にチグハグで、全体的な完成度を低めてしまっている気がしました。個人的には「動かして自分の好きなポーズにアレンジできるディスプレイフィギュア」くらいに考えて慎重に扱うようにすれば、逆にストレスがなくていいと思いました。
上記の通り、おもちゃとしては個人的にはいろいろ残念な出来だったのですが、一つだけ代えられない、いい点があります。
それは、あんまりな出来にもかかわらず、「なんかかっこいい!!」というところです。
ロト装備の勇者の、どちらかというとリアルタッチのフィギュアなんてこの商品の他にないので、そのかっこよさだけに割り切ってしまえば、結構イケルんじゃないかなと思います。特に私のようなドラクエIIIストライク(=「アベル伝説」「ロトの紋章」「ダイの大冒険」)世代であればなおさらです。
というわけで、以下、写真を交えて紹介していきます。
まずこちらが今回の商品パッケージです。お店で探す時はこの箱を探してください。
箱の前側が開くようになっており、商品そのものと商品の写真が見られます。
付属品欄には「マント」と書いてあるのに、商品写真にも箱の中にもマントの存在が見当たらない不思議仕様になっています。マントは箱の中の裏側に入っていますので、間違って捨ててしまわないように!
後ろから。マントが薄く、シルエットが透けてしまっています。鳥山氏の描くマントって厚手なイメージなので、これはちょっと違う気が…
鎧の背中の部分もちゃんと作られていますが、マントがないのはなんか違うかなあ。
兜のフェイスガードを下すとこんな感じ。重戦車のようないでたち。
ロトの剣。色分けも細かく、なかなかかっこいいです。刀身の色までいかにも塗りって感じなのは、人によっては評価が分かれるかも。
個人的には刃だけメタリックでも違和感があるのでこれはこれでいいかなと思います。
ロトの盾。少し色がずれたりはげたりしている個所がありますが、及第点かな。そりゃ戦ってたら表面がはげることくらいあるだろう(おおらか)。
ロトの兜。前述の通りカバーを下すこともできます。
後ろから出ているフサフサは、ちゃんとフサフサにしてもらいたい気もするけど、変に再現しようとしてイメージと違うものになるより、これが無難な気もする。
アクショーン。といっても、あんまり動きません。首が縦横ともにあまり動かせないのと、腕が肩アーマーに干渉するのが主な原因。また、腿が腰アーマーに当たるので腿を上げるポーズも取りにくく、腰もひねれません。
まあ全身鎧で腰をひねれないのは当たり前と言えば当たり前なんだけど。
兜は外すことができます(実際には髪の毛パーツとの付け替え)。あ、あれ? そこそこかっこいい…??
昔出た「レジェンドアイテムズギャラリー」というシリーズのロトの剣との比較。大きさはほぼ一緒。色分けは今回のものの方が細かい一方、「宝玉の部分にクリアパーツが使われている」「鞘が付いている」「色が渋い」等、アイテムズギャラリーの方がいい点もあります。持っててよかった、ロトの剣。
鞘は流用できますが、鍔の部分の形状が違うため、今回のものは少しだけ収まりきらない感じになります。
夢の二刀流。カッケェ! こんな感じでレジェンドアイテムズギャラリーの方を持たせることもできます。むしろ、心なしか古い方が握りやすい気も…
というわけで「ドラゴンクエスト 伝説の鎧リターンズ〜ロトの装備〜」でした。
私はかなり不満を持ちながらいじっていたのですが、結局かっこよさに負けてそれなりに気に入ってしまっています。今後、よりかっこいいポーズや装備を探求していこうと思います。モンスター的なフィギュアと対峙させるのもアリかな?
おもちゃとしては難アリな部分が目立ちますが、このかっこよさが霞んでしまう程ではギリギリないので、ロトの勇者になりたかったみなさんにはオススメしても大丈夫かなと思います。ぜひどうぞ。
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: おもちゃ&ホビー
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- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2012/03/15
- メディア: おもちゃ&ホビー
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