LM314V21

アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

はちま起稿「最近のラノベが酷過ぎる とにかく酷すぎる。」がそうでもない件。

http://blog.esuteru.com/archives/5625400.html
 こういう表現なら前にも見た気が…と思いだしてみると、マクルーハンの「グーテンベルクの銀河系」だった。タイポグラフィという手法ですな。

グーテンベルクの銀河系―活字人間の形成

グーテンベルクの銀河系―活字人間の形成

 オリジナルの初版は1962年だそうです。

 
 というわけで、別段おかしい表現じゃなくね? むしろ文学の王道で言えば少々古くね? と思っていたのですが、コメント欄を見るにやはり釣りだった模様です。紹介されている本は最近のラノベではなく「虎よ、虎よ!」という昔のSFだそうです。

 こちらは1956年だそうです。


 というわけで釣られた人も釣った人も乙という感じなのですが、このように文学やSFという旧来のジャンルとラノベという比較的新しいジャンルとで文脈や技法が断絶してしまっているのは問題かなあと思います(無駄が多いという意味で)。
 いや、温故知新により簡単に「新しいもの」が作れる可能性があるという意味では、こういった文脈の断絶というのもあながち悪いものではないのかもしれません。