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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

019『トランスフォーマー ダークサイドムーン』(2011)

 実写版トランスフォーマーシリーズの三作目。三部作ということで今回で(いったん)終了になる今作ですが、さて。

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 私は今シリーズの大ファンで、一作目も二作目も劇場で二、三回は見てきたのですが、今回は正直なところ「うーん…」という出来。個人的にイマイチだった点を挙げてみようと思う。

・ヒロインの交代。見るまでは「別にいいじゃん」と思っていたけど、実際に見てみるとイマイチだった。役者さんが悪いわけではなく、単に思い入れの問題だとは思う。
・サム(主人公)がサイバトロンのみなさんとあまり絡まない。ずっと軍の人と一緒にいた印象。これはよろしくない。
・人間側のドラマ中心。二作目もそうだったけど、これは「トランスフォーマー」という映画なのだから、トランスフォーマー達にもっと焦点を当ててほしかった。そうすれば、結果的に人間にも関心が向いたと思う。人間を描きたいときは「人間 ダークサイドムーン」というタイトルにするといいと思った。
デストロン軍団のみなさんのキャラが弱い。デストロン側のキャラが、メガトロン、スタースクリームレーザーウェーブくらいしかおらず、その他は見た目がみんな一緒の「デストロン軍団のザコの方々」という扱いだった。サウンドウェーブバリケードは出てはいたけど出番が少ないし、コンドルはキャラっぽくないし。これはトランスフォーマー的にアウト。出番が少なくても、せめて見た目はそれぞれ違ったものにしてほしかった。
・印象に残るかっこいいトランスフォームのシーンがなかった。一作目二作目で出しつくしちゃったのか?
コンボイ司令官とメガトロンの勝負があっけなさすぎ。あと司令官何もかもあっさり殺しすぎ。もうちょっと優しいキャラでいてほしかった(まあ実写版の司令官はいつも残忍だけど)。
・人間死にすぎ。これが一番いただけなかった。一作目は「どうかんがえても誰か死んでるだろうけど、死ぬシーンが画面に映らないからもしかしたら誰も死んでないかも」と思える見せ方だったのがアニメ的でよかったのに、今作は露骨に死にまくり。死んだ人のことが気になって物語に集中できなかった。物語をシリアスにするということはそういうことではないと思う。

 というわけで、個人的にはなんだかがっかりな作品になっちゃいました。おもちゃは気になったものだけ少し買うと思う。