<硫化水素自殺>「腐敗臭の煙」悲劇(1) ネット情報拡散、47人死亡 巻き添えも急増
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080426-00000020-maiall-soci
最下段。
>「テレビで見て知った」と書き残していた。
>県警香南署によると、生徒の自宅にはパソコンなどの機器はなく、
>ニュースなどから知識を得たとみられるという。
お、ついに一週回ってTV悪玉論ですか? と思ったら、
>松本俊彦・自殺実態分析室長は
>「今回はメディアにも比較的慎重な扱いが見られたが、
>はるかに早くインターネットを介した情報が広がった」
>と指摘する。
あれ??
…といういつものすり替え論はさておき、欧米では自殺報道は自主規制される傾向にあるそうです。なぜかというと簡単な話で、自殺予備軍の自殺を助長してしまうから。マスメディアの影響力を考えれば当然です。こういうのが真の意味での自主規制ですよね。
それに(これは個人的な見解だけど)「誰それが自殺しました」ということより「その人が何故自殺したのか」という事の方がニュースバリューは高いわけで、このような原因追求まで及ばない中途半端な報道なんかしてるとそのジャーナリストは実力がないものとみなされ同業者や視聴者になめられて、仕事がなくなってしまうわけです。そう考えると「どうやって自殺したか」「それをどうやって知ったのか」なんてのはニュースとしての価値は低く、それをしたり顔で報道している日本のマスメディアの質の低さを端的に表していると言えます。
年間自殺者数は右肩上がりの傾向にあり、平成18年には3万2千人くらいの方が自殺で亡くなっています*1。これはちょっとした戦争よりもはるかにひどい数字なわけで、その原因を究明し解消に向かって尽力し、人々をハッピーにするのがマスメディアの使命なのです。
とりあえず自分達の本分を思い出し、何をどう放送すべきか考え直して欲しいなあ、と思いました。私だって戦死はいやだぜ。