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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

アキバ総研-「拡散するアキハバラ」 地方オタクのアキバ事情

http://akiba.kakaku.com/column/0801/07/120000.php
 アキバ総研さまより。


 私が論文を書いていた頃、つまり2、3年前頃から秋葉原とオタク(またはオタク文化)を結び付けて考えるような論文や風潮が現れ始めました。その結果「アキバ系」とかここの本文にあるような「アキバ系カルチャー」とかいうような言葉が散見されるようになってきました。
 でも正直言ってこのオタクと秋葉原を安易に結び付けようという考えに私は首肯することが出来ません。本文ではアキバ系カルチャーが地方に拡散していっているというような表現になっているけど、元々オタク的なものは日本全国どこにでもあるし、それが秋葉原発ということはもちろんありません。
 オタク=秋葉原という考え方は、ある論文とそれの尻馬に乗ったTV等のメディアの作り出したイメージに過ぎない、と私は考えます*1。マスメディアがそのようなイメージ操作をすることにどのようなメリットがあるのかはよく分かりませんが、秋葉原がオタクのメッカであれば現在経済的にも注目されているオタク分野の取材は楽になるだろうなという気はします。場がネット上であったり排他的な組織内であったり、オタクの活動は本来一般人の目には見えにくいものなので。


 そういうわけで、オタク=秋葉原と考えている人は、それについて今一度再考してみてもいいと思います。

*1:もちろん、そのようなイメージを作り出せたという意味でその論文は画期的なものでした。それ自体が悪いことではありません。