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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

005『耳をすませば』1995

耳をすませば [DVD]

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 以前金曜ロードショーでやっていたのを録画し、さっきやっと見ました。
 たった一回しか見ていないのに『ジブリ作品の中で一番すきなのは何?』と聞かれた際にはこの作品をあげることにしていたので、これまでちょっと後ろめたい気持ちがありました。で、その返答に間違いはなかったのかを確認するために見てみたというところはあります。
 で、結論としては「まあそういう答もアリかな」といった感じでした。ハラハラドキドキを楽しむための映画というならばラピュタの方が好きなんだけど、こちらは人物描写などに変なストレスを感じることがなくてすんなり楽しめました。青春成長ものとしては手堅いつくりで、手堅くて派手さに書ける作品が好きな自分としては満足です。
 以前このサイトで「『耳をすませば』も宮崎監督がコンテ切ってるから、この作品にも宮崎監督の女性観は出てるのでは?」という指摘を受けたのですが、今回見た限りやはり宮崎氏(この作品では監督ではないので、区別するためあえてこう表記します)の趣味はあまり出てないように思います。雫は変に上品だったり母性を主張しだしたりしないし。おそらくこの作品では宮崎氏はいちスタッフに徹していたのではないでしょうか。それにしても、バロンと空中散歩のシーンでパンチラさせないなんて、近藤監督よく手綱を取れてたなあと感心します。監督が存命なら、その後のジブリ作品も全く違ってたろうなあ…と思うと個人的にはすごく残念です。


 余談ですが、前回見たときはバロンが喋りだすシーンを全く覚えていませんでした。そのため今回もいつそのシーンになるのか分からず、「ああ、これがかの有名な…」という感じで素直に楽しめました。
 個人的にはすごいサービスシーンだなあと思うばかりで、あまり物語的に必要性を感じませんでした。でも例えばガンダムにメカニック大バトルシーンが必要なように、この作品にも空飛ぶシーンが必要なんだろうなあ、とも思います。あのシーンがないと超地味な話ですもんね。特に女の子にはウケのいいシーンだろうな…とか思いました*1


 余談その2。昔見たときは最後のシーンが恥ずかしくて仕方なかったのだけど、今回は構えてみたせいか全然恥ずかしくなくむしろ「え、こんなもんだっけ?」とさえ思いました。これはどういうことなのでしょう? 僕の体が昔より大人になったからなのか*2
 自分が何か青臭い話を書くのなら、あのくらいはやって構わないのだな、と新たな決心を固めました。


 ☆☆☆★

*1:スタッフとしての宮崎監督にとってもサービスシーンだったのかもしれません。空飛ばすの好きな人だからなあ。この作品にこの空飛ぶシーンがなかったら、『耳をすませば』=宮崎作品という誤解もあまり生じなかったかも、とか思いました。

*2:何人の人が元ネタを知ってるっていうんだ。