LM314V21

アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

鳥山明『DRAGON BALL』(1〜17)、集英社、1984

 超有名な作品でありながら連載当時から通しで読んだことがなかったので、一念発起して読み出してみました。今回はアニメでは無印からZに移る、第23回天下一武道会終了〜ラディッツ登場辺りまで読んできました。漫画を読み慣れないためか、5時間くらいかかりました。
 アニメ版に関してはZより無印の方が好きだった印象があったのですが、今回もそれは覆りませんでした。ピッコロ大魔王編辺りまではちゃんとストーリーの流れの中でバトルが必然性を持っているのですが、ピッコロ大魔王→第23回天下一武道会ラディッツ登場…とそれ以降バトルのためのストーリー展開になってしまっているように感じました。それがすごく残念だったのですが、以降この展開がどう変わっていくのかには興味津々です。

 摩訶不思議アドベンチャー的なピッコロ大魔王編あたりまでは純粋に面白かったです。キャラが生き生きしてるし、基本的には無敵の主人公である悟空(でも嫌味じゃない)が自分よりちょっと強い敵に、努力と友情で勝利する、という基本的な展開が素直にステキです*1。これぞ王道って感じでした。
 あと重要だと思ったのがかわいさです。悟空もブルマもかわいい。悟空は素直で心優しいというのが文字通り表現できてて強いんだけど嫌味じゃないくて(「もう5秒たったぞ」とか嫌味を言ったりするんだけど、なぜか嫌味に聞こえないというかなんというか)、むしろ応援したくなる。ブルマは利己的でちょっと小憎たらしいんだけど、それが不二子的悪女というか、これも憎めないんですよね。こんなサバサバしたヒロイン、少年漫画ではそう描けないんじゃないかな。あとブルマの髪型や服装や使うメカがコロコロ変わるのも凝ってるなあと思わされました。確かにこういう絵柄やキャラクター描写なら、男女問わず人気を博しそうだな、と納得させられます。


 摩訶不思議アドベンチャー的な展開は以降影を潜めそうですが、残りも時間を見つけて読みに行ってこようと思います。喫茶代、いくらかかるかなあ…(今回は17冊読むのに1700円かかりました)

*1:それだけに、苦しいにせよ超神水でお手軽にパワーアップしてしまったのはちょっとなあと思いました。