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アニメや特撮やゲームやフィギュアの他、いしじまえいわの日記など関する気ままなブログです。

『マクロスプラス movie edition』『長靴をはいた猫』

 見ました。前者は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のライブのシーンがあんまりにもひどいんで、比較しようと思って見ました。95年の映画ですが(ビデオ版はもっと前)、今見てもいいですよ。話は手堅くトレンディードラマ風に抑えてあって見やすいし。テーマは皆無ですが、そういうのがしんどい時/人にはいいかも。
 『長靴をはいた猫』は、テーマはもちろんない上にストーリーもほとんどありません。ただ、ペロという長靴をはいた猫のキャラクターはなかなか面白かったです。そのせいで主人公が食われてしまっていますが・・・
 日本アニメ映画史に残る傑作ということですが、正直私はあんまり楽しめませんでした。なんというか、あまりにもディズニー的すぎて、そんならディズニーに任せておけよ、って感じがしてしまいました。実際ストーリーも世界観も『白雪姫』『シンデレラ』『眠れる森の美女』などと同じだし、動きに関してはもちろんそれらディズニー作品のほうがいい訳です。しかもディズニーの3作品に対して30年くらい遅れをとっているというのだからなんともいい難いです(『白雪姫』は1937年、『長靴をはいた猫』は1969年)。
 もちろん『長靴をはいた猫』には現在のいわゆるアニメ的な演出は数多く見られたのですが、それらはなんかディズニー的フルアニメーションを目指して妥協したもののように見えてしまいます。「アニメはストーリーさえ面白ければ絵は動かなくていい」なんてのはちょっと困りものですが、「アニメはとにかく動かないとダメなんだ」という硬直した考え方も考えものだな、と思いました。これは『長靴をはいた猫』の直接の感想ではないのだけど。